- 12/10/06-07: 横浜ジャズプロムナード
- 日本最大級のジャズイベント横浜ジャズプロムナード。なんと 今回は20回目だそうで。こういう市民型のジャズフェスで, 連続で続いている中では,最古参ではないでしょうか?。 私も結構前から行っていて,多分10年以上前から行ってるはず。 昨年は,職場のレクと重なってしまったので,その帰りに ちょっと寄った位で,会場には入りませんでしたが,街頭演奏を 楽しむだけでも十分いい気分になれるジャズフェスです。 去年は1歳半の息子も街頭ってことで見せることが出来ましたが, 今年は私一人だったので,ホール主体で観ました。
二日とも行きましたが,初日は夕方の一公演,二日目は三公演みました。 ちょっと少なめでしたが,歳をとってくると,こういう気ままに 観るというのもいいものです。
観たライブについての感想を個々に書くと。
まず新澤健一郎イチョウ五重奏団。
新澤健一郎(p),太田朱美(fl), 土井徳浩(cl), 会田桃子(vln), 伊藤ハルトシ(cello)という変則構成のユニット。クラシックの室内楽の様な 構成ですが,曲目はオリジナルの他に,ジャコ,ジスモンチ,エリントンなど ジャズの名曲をボーダレスに取り上げます。
私がライブを観たのは二回目ですが,前回は一部メンバーが違っていて, 今回のがオリジナルだとのこと。そのせいか,以前の印象よりも完成度が 高く緻密なアレンジやサウンドのまとまりがすばらしかったです。 それでいてしっかり自由な空間もありメンバーも楽しんでいる様子が 伝わってきました。とてもすばらしい演奏で,是非録音して音盤を 出していただきたいものです。
二日目,まず鈴木良雄BASS TALK。
鈴木良雄(b),井上信平(fl),野力奏一(p),岡部洋一(per)というメンバー。 ベースがテーマを取ることも多いが野力氏のピアノがとても美しく, サウンドを上品なものにしてました。岡部氏のパーカッションも 相変わらずユニーク。井上氏はリコーダを多用し,親しみのある サウンドを作ってました。
次は,渋谷毅オーケストラ。
関内大ホールで1時間半の枠を取り,しっかり演奏。フロント5管にp,b, g, dsという編成。ライブを観たのは2回目かな。オーケストラという名前と 人数からビッグバンドみたいな先入観を持ちますが,実際は5管の ジャズコンボ,ベースもギターもエレキだし,どちらかというと コンテンポラリージャズだよなぁとあらためて思いました。 管のアレンジも緻密というよりは,自由に絡み合うような感じで。 渋谷氏はピアノを弾いてバンドをコントロールもするけど, 今回はシンセも弾いて,結構サウンドのバリエーションも豊かで かっこよかったです。
最後,ドス・オリエンタレス。
ヤヒロトモヒロ(per),ウーゴ・ファトルーソ(p,acc,vo,per)のデュオ。 ファトルーソ氏はウルグアイの方らしいのですが,南米で広く人気がある 方らしく,演奏スタイルもジャズからポップ,ラテンの様な非常に 幅広い感じ。スキャットしながらすごいピアノを弾いてました。 そしてヤヒロ氏も多彩ですばらしいグルーブでした。このバンド, 南米では大成功してるらしく,日本でも2ヶ月くらいツアーをやっている 最中の演奏だったそうで,非常に完成度の高いライブでした。
…という感じでした。
20年以上街ぐるみのジャズフェスを続けているスタッフに敬意を 感じつつこれからも続けてください。 ありがとうございます。ちゃんと行政も支援してね。
- 12/8/18: 新澤健一郎・井口真由子 2台のピアノデュオ (大塚グレコ)
- 大塚グレコというライブハウスは2台グランドピアノが置かれているのですが, 毎年夏に,この環境を活かした企画をやるようで,この時期, こういう企画がいくつかあります。今回はタイトル通り,新澤氏と 井口女史が二人でデュオをするという企画でライブがありました。
井口女史のことは,存じてなかったのですが,クラシックのピアニスト。 以前キースジャレットのケルンコンサートの譜面を演奏するという コンサートをやったことがある…ってことで,新澤氏が興味を持ち, 今回の企画になったそうです。
というわけで,今回のライブは,新澤氏が井口女史を迎えての企画, 割と譜面がしっかりした状態で演奏するって事で,新澤氏も準備が 大変だったようです。演奏した曲はケルンコンサートもやりましたが, あとはショパン関連,ジスモンチ関連,メセニーのファーストサークル, エリントンの曲など。どれも独自にピアノ2台様にアレンジされており, とても面白かったです。特に目玉はファーストサークル。あれを ピアノ二台でやるってことで,おそらくそういう企画はこの機会を 逃すと聴けないのではないでしょうか?ってことで,楽しませて 頂きました。複雑な曲で変拍子だし,もちろんギターパートが特に 特徴的ですから,それをピアノでやるのですから,演奏する二人も 大変そうでしたが,息を呑む緊張感でとても面白かったです。
そのほかの曲は二台のピアノの特性を活かした,美しいアレンジで, とても楽しめました。暑いさなかにとても清涼感のある演奏で, 充実した時間をすごせました。ありがとうございます。
- 12/5/11:キース・ジャレット(オーチャード・ホール)
- 一年前に同じ場所でソロコンサートをした キース。再び…です。個人的には案外早い再来日だとおもいましたが, いずれにせようれしい限りです。来年今度はトリオで来るそうです。 世界的にみてもコンサートの本数が少ないキースですから,ちょっとした 電車賃でみにける自分はなんて幸福なんだと改めて思えるような コンサートでした。
内容的にはいつもの即興のソロですが,いつもよりもメロディが しっかりしたわかりやすい曲が多かったのは,そういう心境だった からなのか,それともCDで発売することを意識してなのかは 良くわかりません。
キースのソロはいつも最初の演奏は,指慣らしなのか,すべての音を 使って高速にメカニカルに動く演奏で,今回もそうでした。ただ その曲のみならず,しばらくはどうも楽器とホールの特性をつかみ かねてるのか,ピアノの音の分離がいまひとつで,キース,調子が 悪いのかな?と思ったりもしていたのですが,前半の最後の方になって 急にピアノの音がクリアに響き始めて,あぁ,楽器とホールをつかんだんだと 思いました。逆に言うと普段のキースの演奏は,こうやって楽器とホールの 特性を汲んだ演奏になっているってことです。
後半は,そういうすばらしいピアノの鳴らし方で,様々,ただし いつもよりは優しい感じの演奏。そしてアンコールは5回も,ただし, スタンダード主体…って感じです。
今回の演奏はCDになるんだろうか?とても満足する演奏でしたが,と 思ってかえりました。ちょっと観客の中に,早めに拍手をする人が いたのが気になったのですが。
- 12/2/10:makoring trYst (横浜馬車道KAMOME)
- メンバー, 鶴谷智生(drs), makoring(vo),新澤健一郎(p),水谷浩章(b),太田朱美(fl)。
trYstは鶴谷さんのプロジェクトだったと思います。確かずいぶん昔に 高円寺でライブを観て,その時はDJ的なサウンドだったと思います。 今回はmakoring trYstというセット名でボーカルのmakoringを 中心としたサウンドでした。makoringはいわゆるジャズボーカルとか ポップスじゃなくて,すこし変わったボーカル。もともと詩の朗読を 音楽的に乗せたような音楽をやっているようで,今回もそこで 詠っている曲とかをやってました。
サウンド的には新澤氏のピアノがいつもの美しいメロディーと コードを作り,他のメンバーの音が絡んでいく形。自由な感じの ボーカルだからというのもあり,楽器のほうもバックというよりは, 同列に絡んでいく感じで,とても面白かったです。
個人的には実に9ヶ月ぶりのライブ。久しぶりにライブを堪能できたと いうのもありますが,とても心地よい時間をすごせました。
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