live report
2007年10月から12月に見たライブなど
- 07/12/23:中川英二郎
(銀座山野楽器本店)
- トロンボーンの中川英二郎の新しいアルバム「E」の
発売を記念したミニライブが山野楽器であるということで,
行って来ました。新澤健一郎氏のピアノとデュオという形で
約一時間程度の演奏でした。
中川氏は初めて聴きましたが,今30歳ちょっと,若いのですが,
幼少からやっているので技術は十分,クラシックもやっているようで,
トロンボーンのピッチとかもものすごく正確だし,細かいフレーズも
十分に弾きこなしていて,さすがという感じでした。
新澤氏はいつもどおりの安心して聞かれる演奏。トロンボーンの
中川氏のイベントの様でしたが,中川氏がソロでバンバン吹くという
よりは伴奏にしっかり乗っかって吹くという感じだったのもあり,
ピアノも十分な存在感。ピアノのソロも聞き応えがありました。
そういわけで,1時間のライブでしたが,CD買えば無料ということもあり
十分元が取れた楽しいひと時でした。でも先に買っていたCDを
この日は忘れていったので,サインをもらい損ねました(苦笑)。
- 07/11/26:日野良一
(下北沢440)
- 大学の先輩でミク友でもある方から,同じく大学の後輩らしい,
日野良一という人のライブに誘われて行ってみました。
この方,一応わたしのサークルの後輩にもあたるようで,
mixiで好きな音楽の嗜好をちょっと書いてるのを見て,興味を
持っていたというのもあります。
というわけで,歌ものでライブハウス…というのは実に久しぶりでした。
日野氏は先日デビューアルバムを出し,HVMとかでプロモーションも
やったようですが,今回はライブハウスも満杯で結構盛況でした。
最初にオープニングアクトとしてオオタユキという方がギターで弾き語り,
あとは日野氏のグループでの演奏。とはいえ,メンバは多少出入りが
あり,曲によっては全員で,曲によっては日野氏ソロで演奏するという
感じでした。
一応メンバーを書くと,日野良一(vo,g),GIRA MUNDO(g),
BIC(per),matsumonica(harp),須藤剛志(b),黒川紗恵子(cl)。
あとゲスト扱いで,camaci(caj),KTa☆brasil(per),オオタユキ(g,vo),
比屋定篤子(vo)です。えっと良くわかりませんが(^^;),たぶん全員日本人だと
思います。比屋定さんは有名ですね。
曲,演奏の感じを書くと。わかりやすく書くとミナスミュージック的。
もしくはブラジリアン。
ただし結構日本語がうまく載っていて独特の感じが出てます。
外国語の曲も何曲かやりましたが,オリジナルはむしろ日本語主体
だったように思います。曲とかアレンジとかは非常にすばらしい。
あと日野氏のギターがあまりにうまくてブッとびました。昨今の
弾き語りはこんなに弾けるのか?…というくらい。経歴をみると
クラシックをやっていたようで,道理で右手がかなり正確無比。
ピックも使いません。
ほとんどコードプレイなだけに,これだけうまいコードプレイは
始めてみた気がしました。ガットギターとエレキギターを持ち替えて
弾いているのも独特の感じがしました。最近はスチールじゃなくて,
エレキギターで弾くんだ…という感じ。そのせいかかなり
繊細な感じも出てました。
ちょっと日野氏のギターのうまさが特出して驚きましたが,バンド全体的には
まだまだ新人…という感じもあり,多少練れてないところがあるかな…
という感じはしました。あと日野氏自身のボーカルは,悪くはないのですが,
まだ未知数かな…。ちょっと自分の声の美味しいところを活かしきれて
無い気もしました。作曲やアレンジのセンスはとても良く,
ギタリストとしての完成度は十分だと思いますが,
今後はこの辺がどういう風に成長していくか楽しみです。
CDを買うなり,今後もチェックしようと思います。
- 07/11/24:早坂紗知(sax),
永田利樹(b),新澤健一郎(p)
(吉祥寺サムタイム)
- なんか忙しいのかここしばらくライブにいってなくて,
一ヶ月ぶり以上…。この面子でこの時間この場所…というのは,
近いし休みだし昼間だし…ということで非常に助かるのですが,
それでも5ヶ月ぶりみたいです。
とはいえ,結構みてるメンバーですが,成長が感じられてとても
すばらしいです。
曲はいつもどおり,南米系の曲,モンクの曲,そしてメンバーの
オリジナルが多い様です。このトリオは特に名前はついてないのですが,
基本的にはmingaの三人です。そちらではパーカッションも加えて
かなりリズム重視の曲をやってるせいでしょうか?,なんか今回
聴いていて,演奏からパーカッションのような大量のリズムの
パルスが聴こえて来る様でした。もちろん鳴り物をメンバーが
鳴らす場合もあるのですが,ベースとピアノだけのときでも
リズムが聴こえるようです。おそらく普段パーカッションと
一緒にやってるので,そういう間合いというか,空間の取り方と
いうか音の出しとか止めとかがそうなっているのでしょう。
…ちょっとすごいなぁ…と思いました。
それ以外にも縦横無尽に演奏する三人で,グルーブ以外にも
解放された表現がすばらしかったです。
メンバーの熟成と成長を感じるすばらしい演奏でした。
- 07/10/13:Love Rhythm 2007 Live 〜 北京パラリンピックへの道 〜
(東京国際フォーラム)
- コンサートのことはぜんぜん知らず,いきなり知人に誘われて(?)
いってきました。…といってもチャリティコンサートなので,
あんまりこういうことを書かないほうがいいか(^^;)。
出演者は
。
この手のコンサートにいった事がないので,いろんな意味で
新鮮でしたが,司会がしっかりいたり,オープニングでダンサーが
踊ったり,セットチェンジの合間に司会が出てきて,パラリンピックの
ことをいろいろ紹介したりと,飽きない企画になってました。
出演者の演奏は一組20から30分くらいで短め。お客さんは
それぞれのファンの方も多かったのかもしれないのですが,
途中で帰る人もほとんどいなかったのもちょっと意外でした。
九州男とNAOTOは名前も知らなかったのですが,前者はレゲエといっても
DJをバックに歌うというボーカル。NAOTOはバイオリンの人ですが,
バックは軽音楽でポップな感じでした。岡本真夜はピアノと
ギターをバックに歌うという感じでヒット曲を多く歌ったので,
わりと知った曲が多かったです。
で,トリは井上堯之。この企画のイメージソングを作ったりも
しているらしく,一曲目はその曲を。バンドはエレキバンドですが,
ちょっとフォーク調な感じ。ですが,他にもヒットした曲のメドレー,
それから太陽にほえろとかの傷だらけの天使のテーマも演奏と,
ロックの曲もたくさんやって,結構ホットでした。太陽にほえろの
演奏のときは,ちょっとわたしもぐっと来ました:-)。
というわけで,あまり自主的にいったライブではないのですが,
終わってみれば思った以上に楽しかったです。
- 07/10/06:横濱ジャズプロムナード
- 毎年秋に行っている横浜ジャズプロムナードはわたしがもっとも
好きなジャズフェスなんですが,去年はわたし自身の病気でいけず,
二年ぶりに行きました。同時に30箇所くらいでライブが行われる
時間帯もあり,全部見るなんて無理なので,むしろふらふらしながら
適当に入ってみると,思わぬ拾い物をすることもあります。
横浜の町も好きなので,そういう散歩をかねていくのも良いです。
今年は嫁と二人で聴きに行くのも初めてなので…ということもあり,
土曜日だけの参加でした。
最初にチケットをバッチに換えてふらふら歩いているところで,
なんとなく目に付いた「TOMOKO 無 nd≒mundo」というバンドの
演奏へ。
サックス,ピアノ,ベース,パーカッション,ドラムという
編成ながらドラム以外はすべて女性というバンド。ドラマーは
キューバの方らしいのですが,リーダのサックスもキューバに
半年くらい住んだということで,ラテンな感じ。曲はほとんど
スタンダードなんですが,アレンジがそういう感じになっていて
興味深かったです。ラテンなのでうるさくなるのかと思いきや,
サックスとピアノが妙にぬるい感じになっていて,ドライブするというより,
軽い感じになっていた感じでした。
その後はちょっとお昼を食べたりして,1ステージ開けて,次は
「椎名 豊 & マティアス・スベンソン」のステージ。
椎名豊(p),マティアス・スベンソン(b),マーク・テイラー(ds)の
ピアノトリオでした。椎名氏は本格的なジャズピアノで,メロディアス
ながら分厚い音で説得力があります。マティアスはスウェーデンの
ベーシストらしいのですが,重たくて安定したベース。しかし
北欧らしい端正な感じがあり,知的な演奏をしてました。
マークはイギリス出身のアメリカで活躍するドラマーらしいのですが,
白人ながらすごくスィングするドラミングでちょっと驚きました。
白人ドラマーで結構こう重たくドライブするドラマーは珍しいというか。
そういう感じで,これは結構拾い物のステージでした。
次はNervio。
Nervioはもちろん,何度も聴いているバンドですが,今回は
ベースがゲストで鳥越啓介氏でした。
鳥越氏は結構ポップな感じのラインを弾くようで,
ウッドベースですが,すごく締まった音でした。ソロもコード奏法とかも
あり面白かったです。
あと会場が天井が高い箱で,いつもと結構違う感じで,各楽器の
音がすごく良く聞こえ響きがありいいサウンドでした。ピアノの
音もすごく良かったです。普段ライブハウスでしか聴かないような
バンドをこういうホール的なところで聴けるのもこのイベントの
いいところでもあります。
と今回はここまで聞いて帰りました。
昼過ぎから夕方暗くなるまで…ということで,結構長い時間
ライブを聴くのも久しぶりなんですが,楽しかったということで,
また来年も行きたいと思います。
見る予定のライブなど(あくまでも予定)
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