98年7月から9月迄いったライブ
- 98/09/09:WYSIWYG( 六本木ピットイン)
- WYSIWYGもライブもだいぶ見てきているが,今回は前半が新 曲主体,後半がいつものという構成であった。とはいっても前半の 曲も新澤氏の他のライブで聴いたことがあるのがほとんどで,完全 に初めて聴いたのは2曲だったと思う。
さて,今回はちょっと難点があった。SRの関係でピアノの音がほ とんど聴こえなかったのだ。最近六ぴはピアノの音にどうも納得い かない点があるのだが,今回はひどかった。前半の方は新澤氏もピ アノを主体に弾いていて,おかげで非常にわかりにくい演奏になっ てしまった。あと全体に渡って私にはギターのやぼりさんのプレイ にいつものキレがない様な気がした。
というわけで,ちょっと今回のライブはいつもに比べると少し落 ちるという感があった。まぁそういうこともあるだろう。新曲を増 やすのは,ライブ自体の完成度は下がるが,やはり大事なことだと 思う。もっといろいろやって欲しい。
新澤さんのキーボード,岡田さんのベースはいつにもまして素晴 らしいプレイでした。もっとベース音量上げて欲しいなぁ:-)。
- 98/09/04:ヘッドハンターズ(神奈川県民ホール)
- リターン・オブ・ヘッドハンターズのライブ。これはかって 20年以上昔ハービーハンコックが出したヘッドハンターズというア ルバムから生まれたバンドの再結成でである。もちろんゲストとし てハンコックも参加(厳密にはハンコックはゲスト)。
ヘッドハンターズは最近「リターン・オブ・ヘッドハンターズ」 というアルバムを出したばかり。そこアルバムで昔ながらのグルー ブバリバリの楽しい音楽を聴かせてくれている。そうそう,このバ ンドはいわゆるファンクジャズ(何じゃそりゃ^^;)である。
ライブもグルーブばりばりの楽しいサウンド。新譜からの演奏が 多かったが,名曲「カメレオン」「ウォーターメロンマン」もしっ かりやってくれて,もう涙もの。
基本的にファンクで,気持ちいいグルーブを楽しむものであろう が,ハンコックのジャズフィーリング(というかいつもの(笑))溢れ たソロと,ビル・サマーズのアフリカンパーカッションにより,お しゃれなグルーブサウンドより,土着的なサウンドを聴かせるとこ ろが,このバンドの特徴であろうか?
最後アンコールは,またもやカンタロープアイランド(ハンコック はこれしかしないのか?(笑))。お客も少なかったですが,演奏を理 解している客ばかりで,結構盛り上がったいいライブでした。
某O氏のおかげで最前列の真中で見れました。ビル・サマーズと 目合いまくり。楽しかったです。ありがとうございます。- 98/08/19:新澤・グレッ グ・たっぴバンド(六本木ピットイン)
- このバンドライブもほとんど見ていることになる。前身 (といっていいのか?^^;)のTrintyの時からすると10回ぐらい見たこ とになるのか?
新澤氏のバンドはこの他にもWYSIWYGなどがあるが,WYSIWYGに比 べるとこちらはかなり実験的要素が強く,ライブごとに内容(出来 も^^;)がかなり変わる。
今回は新澤氏のセットはアクゥースティクピアノの上にシンセ(KORG TRINITY?),Rhodes,MoogとなんとハードディスクレコーダのVS800 を持ち込んでいた。(あと奥にプロフェットがあったような?)。ちょっ と前までは,新澤氏はRhodesとMoogをメインで使ってきていて,結 構それが氏の個性になっていたようであるが,ここ数回のライブ (WYSIWYGも)を見ると,結構アコピを使うことが増えているようで ある。以前前身のバンドを見たとき,「アコピを使うとただの ピアノトリオになっちゃうね」と評したことがあったが,今回 のライブではなぜかそういう風には,感じられず非常に個性的なサ ウンドになっていた。曲や演奏自体にそういう力があるからであろ うか?
さて演奏であるが,グレッグは相変わらずとても器用で,テクニ カルな曲を正確に弾きこなす,たっぴーは変拍子の曲でも実にドラ イブする物凄い演奏である。しかしすごいリズム隊ですね。今回客 席から聴いた(本人はそう思ってなかったらしい^^;)印象では,バ ンドがすごく良くコントロールされているというか,メンバーの意 思疏通が出来ていて,バンドのダイナミックスが演奏中にガンガン 変わっていく演奏で,刺激的であった。意思疏通が出来てるからと 言って,まとまっていたわけではなく,変化が強力で,バ ンドが生き物みたいだったということである。
曲は最近よくやる知恵熱という7拍子の曲をはじめテクニ カルな曲が多かった。あとVS800を使い,たっぴーの曲を3曲メドレー にしたのが実にドラマティックな展開ですばらしかった。プログレ ファン向きの曲がおおかったのでは?(^^;)。
このバンドすごく良い状態のような気がする。CDでも出してほし いものだ。
#そういえば,「やってるときは良いと思わなかった」と新澤氏が #言っていたが,キースジャレッととかも状態が悪いときのライブ #の方が,後から聞き直したら良い演奏ってことが多いらしいです #よ:-)。- 98/08/7:木住野at葛飾ハートライブ
- 報告ね(^^;)。えっとあんまりないのですが,後でちょっと 書きます。
- 98/07/30:新澤セッション( 六本木ピットイン)
- 新澤氏(p,key),グレッグ(b),音川英二(sax),石川英一 (dr)の四人によるセッション。
最近の新澤氏には珍しくピアノが演奏が多いセッションでアクー スティックバンド的であった。この面子は初めてであり,従ってど の曲もこの形態での演奏は初めてであろう。
実は私は遅れてファーストセッションのラスト2曲目の途中から入っ たのであるが(すみません_o_),なかなかアバンギャルドな演奏で した。音川氏のサックスは初めて聞いたのであるが,おそらくコル トレーン系であろう。ただしアバンギャルド的な手法をかなりうま く消化しており,ドルフィー的「馬のいななき」(これってわかる のかしら?)も含めたなかなか興味深い演奏であった。ソプラノでの 牧歌的な演奏も,らしいといえばらしいのであるが,このジャズら しい演奏は,このバンドでは,凄くいい味を出しているように思っ た:-)。
石川氏はportfolioのドラマーらしく,ちょっとロック&ファ ンク色の強い演奏。変拍子もポップな仕上がりでした。
さて曲であるが,音川氏の曲も面白い(MDTという曲の始めに新澤 氏に耳打ちしたのは「マイルスの様に弾いてくれ」であったのであ ろうか?そんなキーボードでした:-))。新澤氏はいつもよりピアノ を主体に演奏し,「子守歌」や「J&M」もいい感じ。新澤さん はヤングキースって感じですね(笑)。なんかそう思っちゃいました。
ちなみに音川氏は10月の新澤グレッグたっぴバンドにも参加する そうで,非常に楽しみである。そろそろ名前つけません?>新澤 氏:-)。
基本的には以前やっていた,アクースティクセッションの要素を 踏まえつつ,今の新澤氏(Rhodes,Moog)やグレッグの演奏もうまく 消化している感じ。
電気ジャズをかなりポップな感じで仕上げたというWYSIWYGを更に ジャズ的にした感じであろうか?(ちょっとわかり易い説明にするた め暴言しました(^^;))。
多少過渡的な感じもしたが,そこがかえっていい演奏に結び付い ている,セッションの良さを十分発揮した演奏であった。- 98/07/04:Fragile( 六本木ピットイン)
- 久しぶりのFragileである。多分一年ぐらいいってなかった と思う。先日WYSIWYGのライブにいったら矢堀さんから,最近は客 が少ないから来てくれ,といわれたのもあっていったのだが,結構 客はいってました。まぁいいことです
内容的には申し分ないライブでした。あっFragileのライブレポー トってはじめてか。じゃぁちょっと説明を。
Fragileは矢堀孝一(g),水野正敏(b),菅沼孝三(dr)のトリオで, ハードフュージョンといったらいいのか,ディストーションバリバ リ,ドラムやたら音多い,ベースウネウネ,で,変拍子とか,あれ? プログレみたいですね(笑)。とまぁ(^^;)テクニカルなインストバ ンドです。
実はこのバンドドラムが主役でして(笑),客も菅沼氏目当ての楽 器少年少女が多い。と思ったの今回のライブで,つまり客層がかな り一年前と変わってました。演奏的にもドラムに聞きどころが多い ためか,何故かソロを弾いている矢堀氏がバッキングに聴こえてし まう。いや,半分ぐらい冗談ですが(^^;)。しかしトリオという構 成のため,メロディーとコードを一人で受け持つ矢堀氏はいろいろ 音作りで工夫しているようで,大抵の部分ギターと一緒にシンセと かVG8とかが鳴ってました。
トリオのあり方としては非常に参考になり,一つの形なんだなぁ, と思うのですが,もう一つ楽器を入れると,逆に空間ができるので は?と思ったりもします。まぁそれはWYSIWYGなのかも知れませんが:-p。