'01年10月から12月に見たライブなど

文体がころころ変わってすみません。ちょっと試行錯誤 してるので…

01/12/31: 六本木ピットイン25周年記念スペシャル年末セッション( 六本木ピットイン)
一昨日に続き,年末セッション。今日は,12時過ぎまであって, 年越しカウントダウンをするようです。ライブハウスで 年越しをするというのは,実ははじめてで,楽しみです。
一昨日からのスペシャルセッションですが,今日はちょっと 面子が異なり,
PRISM
和田アキラ(g),岡田治郎(b),木村万作(dr)
米川英之UNIT
米川英之(g),須藤満(b),小森啓資(dr)
fragile
矢堀孝一(g),水野正敏(b),菅沼孝三(dr)
となります。順番もこの通り。 そして,さらにこの三セットが終わった後, メンバーを入れ替えてのスペシャルセッションとなります。
fragile以外の2セット,そして最後の入れ替えセッションには キーボードとして新澤健一郎氏が入ります。もちろん,最後の 司会もし,今年の六本木ピットインを締めくくります。
さて,PRISMとfragileは一昨日と同じか…,と思いきや, 曲も違いましたし,演奏もすごく良かったです。やはり今年最後 ということで,何らかのマジックなのでしょうか?。正直いうと, PRISMは今年見たライブの中で,一番いいと思いました。 選曲のせいもあるのかも知れませんが,ソロや,パートの切り替え 等が,すごくスムーズかつ,ポップな感じがして,完成度の 高い演奏という気がしました。fragileもいつもながら テクニカルな曲ですが,やはりポップに感じました。
米川UNITははじめて聴きましたが,ロック色が強く, 迫力のあるライブでした。
さて,三セットが終わった後の,スペシャルセッションは
  • 矢堀,須藤,木村,新澤
  • 米川,岡田,菅沼,新澤
  • 和田,水野,小森,新澤
という組み合わせ。そして最後に10人全員ステージに上がり, その時が調度12時近くだったので,カウントダウンし,そして 酒樽を割るという鏡割り。
そのあと,その酒が全員に配られ乾杯。そして みんなで演奏し,終わりました。
わたしは年末のライブははじめてで,とても楽しかったです。 そして,鏡割やカウントダウンのイベントも楽しかったんですが, 演奏も,いつにもまして,完成度の高いライブだった気がします。 年越しをまたいで…ということで,2001年最後の演奏と, 2002年最初の演奏を続けて聴けましたが,とてもいい演奏でした。
というわけで,非常の楽しく,行った価値のあるライブでした。

01/12/29: 六本木ピットイン25周年記念スペシャル年末セッション( 六本木ピットイン)
今日から三日間六本木ピットインでは年末スペシャルという事で, ちょっといつもと違った企画です。毎年年末は何らかの企画を やってるそうですが,今年はギタートリオを3グループ持ってくるというもの。 というわけで出し物は
大橋イサムUNIT
大橋イサム(g),村上聖(b),小森啓資(dr)
fragile
矢堀孝一(g),水野正敏(b),菅沼孝三(dr)
PRISM
和田アキラ(g),岡田治郎(b),木村万作
という三つのトリオです。そして共通のサポートとして 新澤健一郎氏(key)がつきます。もっともfragileは,トリオで やりましたが。 ちなみに大橋イサムunit以外は,明日も明後日も出演となります。
ステージは1時間ごとに区切ってきっちりとやりました。 三つのグループはいずれもエレクトリックなギタートリオですが, それぞれ,特徴が違っていておもしろかったです。大橋UNITは ロック色が強く,曲もメロディアス,良く歌うギターソロとかが 良かったです。fragileはメカニカルなジャズフュージョンという感じ。 PRISMは曲の変化が激しいプログレジャズという感じでしょうか。
1時間毎なので,じっくりというわけにはいきませんが,こういう 感じでギタートリオを聴き比べるのも珍しいので,なかなか おもしろい体験でした。サポートの新澤氏もなかなかいい味出してました。
また明後日も行くので,今日は簡単なレポートとします。

01/12/26: ハービー・ハンコック(ブルーノート東京)
今年の初夏にFuture 2 Futureと いう新譜をリリースし,現在のテクノブームに対する, ジャズからの回答を示したハービーが,いよいよ,その再現を 我々の前ですべく,来日しました。メンバーは以下の通りです。
  • ハービー・ハンコック(キーボード)、
  • ウォレス・ルーニー(トランペット)、
  • ダリル・ディアズ(キーボード))、
  • マシュー・ギャリソン(ベース)、
  • テリー・リン・キャリントン(ドラムス)、
  • DJ ディスク(DJ)
DJがいるのが,この新譜のツアーらしさを物語ってます。
さて,ステージが始まりますと,いきなりシンセとかで, ギュルギュル…,って感じにノイジーな音をだして, バックにはBGVが流れてと,クラブ的な雰囲気。そして ハービー自身が,日本語で「知識は過去,知恵は未来…」なんて 感じで哲学的なスピーチ。そして演奏が始まります。
曲的には新譜からの曲でしょうが,かなりフリースペースが 増えていて,ちょっと曲の印象とか長さとかは異なります。 ソロとしては,ハービーのピアノとウォレスのトランペットが 長くとることが多かったんですが,全体としてバンドサウンド 重視のためか,誰かがグィグィソロをとってるという感じは しません。しかし,こういうエレクトリックなテクノや ファンクに,アクゥースティックピアノでガンガンソロを弾いて, 完全にマッチするのは,ハービーが一番ですね。これは, 昔のフューチャーショックやディスイズダドラムとかでも, 感じたことですが。それから,やはり最近のテクノとかでも そうですが,アンビエントなサウンドとトランペットは 相性がいいようです。特にウォレスはマイルス的な,音色指向の ペットですので,特に合います。
クラブ的な編成でしたが,リズム的には意外に,テクノや ヒップホップというよりはファンク的な感じがしました。 これはテリーのドラムのせいかも知れません。新譜がリズムマシンと 人間のドラムと両方入っていて,特にトニーウィリアムスの プレイとかがあるせいか(実際トニーのはやりました), テリーのドラムだったんでしょうが,ちょっとテクノ的な ディジタルなスタイルでないせいか,リズムに関しては, ちょっとアルバムのコンセプトとは違った感じです。ただし, やはりファンクとかトニー風の演奏はすばらしかったです。
途中で今度はハービーの英語のスピーチが入り,演出が 入ります。こういうシンセでギュルギュルとわけのわかんない(^^;), ノイズをだして演奏するというのは,今のクラブ的ではありますが, そもそも20年以上前に,ハービーとかがやっていたわけで, そういう意味では手慣れたもの,本家本元って感じがします。 そのうえ,安心できる安定感もありますし,貫禄を感じます。
ハービー自身こういう演奏がやりたかったのではないか?…, という感じで,ちょっと歳を感じましたが,楽しそうでした。
今回の演奏を聴いて,DJや打ち込みとかを使って,テクノや ヒッポホップのリズムを使っていても,それを単純にテクノや ヒッポホップとくくるべきではないのだな…,とも感じました。 これらの手法は,すでにジャンルではなく,いろんな音楽に 使われ始め,それぞれに対して新しい切口を見せてくれる, そういうものになってる気がします。したがって,今回も ハービーは単に流行っている新しい音楽を引用したのではなく, ハービーの新しい音楽を,創造しているのだな,と感じました。 それにしても60歳すぎて,いまだ最先端。すばらしいです。

01/12/09: 布川俊樹ファンク・ジャズ・セッション( スペース・ラボ・バブル)
メンバーは以下の通り。
  • 布川俊樹 (g)
  • 新澤健一郎 (p, key)
  • グレッグ・リー (b)
  • 岩瀬立飛 (dr)
それぞれはお馴染ですが,意外にあまりみない組合わせです。 最近どこかでやってたような気もしますが(^^;)。
今回のこのセッション,セッションとは詠ってますが, セッションリーダの布川氏はどうやら来年あたりから この組合わせでしばらくやるつもりのようで,セッションと いうより新バンド結成という感じでした。従って コンセプトが結構しっかりしていて,タイトルのように ファンク・ジャズ色が非常に強いライブでした。 このメンバーですから,ストレートなジャズとか ポップなフュージョンをやってもそれなりにおもしろい 演奏になるのは見えてますが,今回やったのは, ファンク,そしてバラードばかりでした。
というわけで,のっけから1コードのファンク。 こんなにスネアの音が大きい岩瀬氏のドラムも もしかしたら初めて聴いたかも:-)。いつもながら, 驚異の音数と音の細かさで,聴くものを圧倒するドラミングですが, しっかりビートを出してました。そして比較的 トップコンシャスなドラムに対し,しっかりボトムを 支えているのがグレッグのベース。ソロでは非常に 細かい速弾き等を披露しますが,安定してファンキーな サウンドでバンドを支えてます。
このリズムセクションの上で,コードワークやソロで バンドに色を沿える新澤氏のキーボード。今回は オルガンの音色,生ピ,モーグ,そしてパーカッシブな音等, いろいろな演奏を聴かせてくれましたが,やはりファンクっぽく ストレートなソロが多かったように思います。
そしてリーダー布川氏,ロック色の強いフレージングを 前面に出し,フレージング,音色・音量のコントール等 細かいところまでしっかり聴かせます。今回はほとんどの曲が 布川氏の曲で,それだけ布川氏がこのバンドのカラーを しっかりコントロールしようとしている感じが伝わってきました。 アンコールをいれ全部で11曲,かなり気合いが入った 演奏でした。
ところで,ライブ会場である水戸のバブル。お客さんの 質というかのりっていうか,いいですね。後半は 演奏に合わせて踊る若者もいたりして,そして前の方で ゆったりと座って「イエイ」っと声をだす中年の方々も いたりして,広い層がそれぞれ楽しめて,そしてそれを 許容できる雰囲気のあるいい店でした。
というわけで,ノリノリでご機嫌な演奏,来年は 何度も見れることを期待します。都内でもやってくださいね。

01/11/30: 矢堀孝一TRIO( 六本木ピットイン)
矢堀氏が「エレベーション」というCDを発売しましたので, その発売記念ライブです。というわけで,ベースは 岡田治郎氏,ドラムは山木秀夫氏です。矢堀氏は このアルバムの前に去年「b」というアルバムを 出してまして,山木氏とのライブは 「b」の発売 記念ライブ以来となります。ただし,前回は ベースは水野正敏氏ですので,アルバムの感じも 含めて幾分違った感じがします。
曲的には,今回の「エレベーション」だけではなく,「b」からも 数曲演奏しました。
やはり感想としては前回同様山木氏のドラミングのインパクトが強いです。 どう表現していいか良くわかりませんが,とにかく音が分厚い。 音が太いし,音数が多いんですが,叩きすぎって感じは しません。パターンを叩いているというより,なんか音を ばらまいているって感じがします。左一本で,スネアの ローリングとかフィルとかやっちゃうので,右手のライドも 結構鳴らしっ放しだからかも知れません。ただ,そうなっていても, ソロをじゃましたりしないし,そっから更にダイナミックスを つけていくって事もやったりします。トリッキーな感じは しないんですが,実際には7拍子の曲とかも,4拍子と 全く同じ印象で聴かせたりもして, その辺すごいです。
さて,ギターの矢堀氏は,なんかこの日は朝からいろいろ ひきまくった日らしく,そういう意味では妙に力が抜けてる 感じもしました。前半は結構丁寧に弾いてる感じで,フレーズを 一つ一つ丁寧に繰り出していきます。後半になってくると, 結構勢いで力強いプレイをする感じで,徐々に盛り上がって 来る感じでした。あまりラフな感じがせず,メカニカルな フレーズをうまく歌わせるって事で,すごく独特のスタイルを 作ってきてる気がします。エッジの聴いた音色で,大きくはないんですが, 決して埋もれない音でした。
ベースの岡田氏は,もういつ聴いても抜群の安定感。 しかもすごく良く歌う,スラップやピックを使わないスタイルの エレキ・ベーシストなら日本人ではこの人が一番ではないでしょうか?。 今回は若干フレットレスが多かった気がします。
ベースの岡田氏,または作曲者の矢堀氏の指向なのかも知れませんが, オーソドックスなジャズのギタートリオながら,曲的には テーマとにちょっとしたベースとギターの絡みやキメが あったりして,いわゆるモダンジャズやフォービートとは 異なる感じがします。しっかりフュージョンを通り抜けての, 現代的なジャズギタートリオという感じです。
前回のアルバムの後は,そのメンバーで再演というのは ありませんでしたが,今回は本人もやる気のようで,是非 このバンド,多くの人に聴いて欲しいと思います。

01/11/08: Nervio( 六本木ピットイン)
漆黒斎氏のすばらしいレポートもどうぞ:-)。
  • 新澤健一郎(p, key)
  • 水野正敏(b)
  • ヤヒロトモヒロ (per)
  • 岩瀬立飛 (dr)
  • 音川英二 (sax)
という編成のNervio。このバンドの看板は強烈なリズム, そして,それを生かすサウンドを作り出すための曲, 彩りを与えるフロント。あれ?,なんか普通と逆か?(笑)。 いやいや,このバンドの演奏を聴いていると,バンドという 単位のサウンドを受け取るということをあらためて意識 してしまいます。同じく新澤氏岩瀬氏のバンドであるQuiet Leavesの 演奏を聴いても,メンバーの息があって,自由に変化していく バンドサウンドを感じますが,Nervioの場合,ここのメンバーの すばらしい演奏能力で,凄いプレイをしていても,それが バンドのサウンドとして塊として,聴衆に入ってくる気がします。 そこにはソリストやバックという対立はあまり感じなく, ここのメンバーがやり取りをしていても,やはり一体感が あります。そしてリズムが強烈と言っても,トリッキーな 凄さではなく,あくまで作り出すグルーブが強烈ということ。 つまり,バンド一体の音の塊のグルーブが聴いている私の 体を包み込むようなそういう気持ちよさがあります。
さて,Nervioのライブは7月のライブ 以来になります。いきなり,アフリカ西海岸的強烈な グルーブの曲から始まります。思わず地平線が見えました(笑)。 グルーブが強烈な曲,メロディアスな曲,いろいろ織り混ぜ, あっというまに演奏が進みました。
個人的には,いま一番CDを出して欲しいバンドです。なぜなら, いま一番いろんな人に聴いて欲しい欲しいバンドだからです。 ライブを見に行ける人は,見に行くべし。そして, CD発売も早く具体的に動いて欲しいです。 期待してます。

01/10/17: Quiet Leaves(神楽坂SOMEDAY)
いやぁーすばらしい。楽しい。ジャズっていいですねぇ。 こういう気分になったのは久しぶりです。元気でました。
とりあえず,今日の感動を,どう書いても伝えきれない 気がしたので,まずは言いたいことを書かせていただきました:-)。
Quiet Leavesをみるのは今年の4月以来に なります。最近の新澤氏は,WYSIWYG,Nervio,PRISM他,多くの セッションで活躍中ですが,おそらくこのバンドが現在もっとも バンドとしてはアクゥースティックというかジャズよりな ものだと思います。もちろん演奏する曲はスタンダードとかではなく, オリジナルで実験的かつオリジナリティの高いメロディの曲などが メインですが,わりかしフレームがあってそこで各メンバーの 技量やインタープレイが発起されるフュージョン色の強いものに 比べ,今回のようにフレーム自体が各メンバーの相互作用で 大きく変動していくような演奏は非常にジャズ的な感じがします。 特に長く一緒に演奏してきて,息のあったこのメンバーは, それをまとめて行く方向ではなく,演奏の自由度,どこまででも 行ける…って部分に昇華してるのが,実にすばらしいです。
各メンバーが,息のあった演奏を聴かせながら,しっかりそこに 感情の弾けと,また実験的な試み,遊び心,そして歌心を織り込んでいました。 メロディの要である新澤氏は,存在感のあるピアノで時には メロディアスに時にはパーカシッブに時にはグルーブをコントロールして 演奏します。ベースの安ヶ川氏は,ウッドベースから考えられる 限りのあらゆる音を具現化するという過激さと, とても安定したグルーブ,そしてなめらかなアルコを 同時に聴かせてくれます。サックスの音川氏はフリーな展開でも メロディアスな展開でも縦横無尽に,柔軟かつ演奏をし, グルーブを盛り上げるところ等は,こちらもこころを 持っていかれる感じでした。ドラムの岩瀬氏はとにかく なんと言って良いのか(^^;),ポリリズム的なビートの 出し方がすごい。シンバルレガートしていても16ビートや32ビートが 聴こえてくるし,スネアだけで,不思議なパルスのコントロールの 妙技を聴かせてくれます。隠れている時間の隙間みたいのを 表に引きずり出すようなドラミングです。
そういう感じで,各自が,新しく実験的な音を出しながら, バンドらしく,危うさもなく,収束したり拡散したりを 繰り返しながらの演奏。こちらも斬新な演奏ながら, 不安を感じることもなく,その揺さぶりに実に 気持ちよく酔えることができました。
こうでなければ!(興奮気味^^;)。

01/10/07:横浜ジャズプロムナード
毎年行ってますが,今年は二日目のみにしました。 さすがに近所と言うわけではなくなったので(^^;)。 イベントの説明は去年のレポートや そこから貼ってある,さらに過去のレポートを 参照してください。
一日中ジャズが見れるイベント…なんですが,結局 もろもろの事情で二つのみの観覧となりました。
一つ目が去年と同じく赤松敏弘NextDoorです。 メンバーは,毎年微妙に違っていて,今年は
  • 赤松敏弘(vib)
  • 養父貴(g)
  • 新澤健一郎(kb,prog)
  • 平石カツミ(b)
  • 岡部洋一(perc,ds)
  • Guest:ユキ・アリマサ(p)
となりました。岡部氏がパーカッションをドラムセットのように 組んで,ドラム的だけど,なんともライトな感じの音を出していたのが, 印象的でした。あと新澤氏もサンプラ…というかリズム音源を 使っておもしろいことをやってました。
もう一つ見に行ったのがBLASTというオランダのバンドです。 なんというか(^^;)…,まぁフリーみたいな感じですが, うまく言葉では表現できません。 リード楽器,ギター,ベース,ドラムという編成ですが, みんなが目の前にエフェクタをおいて,いじりながらひいてました。 ギターも管(サックスとかフルートとかクラリネット)もフレーズは 殆んど弾かず音の断片というか,音程のないリズムのような ものをずっとやってました。エフェクタでいろいろやるところは 最近のテクノとか,ジャムバンドとも共通のものを感じますが, こっちはグルーブが全然ないので,もっとインテリチックな感じが します。でもこういう試みってかってのフリージャズで結構 やられてる気もするんですが,どうなんでしょう?(^^;)。
まぁ,わたしはあまりこの手の音楽を語るだけのものを持ってないようです。 興味深かったんですけどね。それから,ずっと譜面を見てるのも 印象的でした。曲の構成が決まってるのか…と。
と,そういう感じで過ごしました。まぁこういうイベントは できる限り続けて欲しいです。ちゃんと土曜も行けば良かったかな…。

01/10/04:Roppongi PitInn Special Session Request again(六本木ピットイン)
もうお馴染の六ぴリクエストセッションです。メンバーは
  • 新澤健一郎 (p, kb)
  • 大嶋吾郎 (vo, g)
  • MAYUKA (vo)
  • 山田章典 (b)
  • 小森啓資 (ds)
です。見ての通り,ボーカルが二人という事で,ボーカルデー でした:-)。
久しぶりの新澤氏といことで,NHKの収録以来か?…と 本人に言ってしまいましたが先月同じくリクエストセッションで 見てました。すみません。ちょっと最近時間の感覚が おかしくなっているようなので(^^;)。
さて…,ボーカルと書きましたが,最初の一曲目は インストでやりました。こもりうた。しかもピアノトリオということで, 非常に新鮮でした。ベースの山田氏,ドラムの小森氏は どちらかというとロック色の強いプレイですが,それでも 新澤氏のピアノとマッチしてとてもかっこいい演奏でした。
その後,大嶋氏が入り歌入り,途中からMAYUKA女史も 加わっていきます。大嶋氏はMAYUKA女史が入っているときは, 歌わずギターをひいているだけ…という事も多かったです。 曲は,バート・バカラックやキャロル・キング等の ロックの古典や,スティング等,いずれも,オリジナルとは かなり違った感じのアレンジで,とてもおもしろかったです。
今日は全体的に新澤氏は生ピアノを多用しており,しかも 曲が割とロック的なので,キースジャレットじゃないですが, そういう感じのかっこよさも随所に見られました:-)。
山田氏は初めて聴いたのですが,フェンダーベースで, 割とロックやファンク的な硬質な音質とフレージングですが, 4ビート等でもなかなかドライブのある感じです。 割と最近フレットレスとかスラップとかのベースを 聴くことが多かったので,なかなか新鮮でした。 そして,小森氏も安定して,時々トリッキーな演奏。 MAYUKA女史もバラード等をうまく歌い上げてました。
そして大嶋氏,MC冴えてました:-)。まぁそれもありますが, 私はこの人のギターが結構好きで,前見たときも, そう思ったのですが,やはり専業ギタリストとは かなり違った視点での演奏がユニークでした。グルーブもあるし, 効果音とか的に使うときもあるし,急に引き出すときもあるし, やはりメロディと絡む…というところをすごく意識してる ギターなのだと思います。後半の一曲目は, インストでしたが,大嶋氏はギターを弾いていて,ちょっと 今日はギタリスト的でもありましたが。もちろん,よく通る 高めで安定した声も好きです。
そういう,わけで,今日はしっかり歌物を聴いて, 楽しいライブでした。最近,私も自宅で,古いロックを 聴くことが多いので,何となく嗜好があっていたかも知れません。 以前はほとんどボーカルのライブとか聴かなかったんですが, こういうのも織り混ぜていろいろ聴くと楽しいですね。



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