live report

200年7〜9月の間に見たライブなど

09/9/23:太田朱美(fl),新澤健一郎(p) ( 大塚グレコ)
グレコというお店は初めていったのですが,住宅街の中にある, 非常に上品な西洋的な調度品の置いてある,サロン的な お店でした。勝手に狭いライブハウスを想像してました。 すみません。
というわけで,グレコでの太田女史と新澤氏デュオ。太田女史の 演奏は初めて聴いたのですが,非常にパワフルで,ものすごく音数も 多く,聴いていてエネルギーが溢れてくるのを感じます。普通ピアノと フルートだとピアノの方が音数は多いはずですが,フルートの方が 多いんじゃないか?と思うくらいです。圧倒されました。もっとも 新澤氏のピアノは音数はかなりあるのですが,聴いてる方がリラックス できるような繊細さとおおらかさがあり,それでそういう風に 感じるところもあります。そういう意味では,結構いい対比になってるな と思いました。今回はあまりじっくり演奏を聴けなかったのですが, またこの組み合わせでじっくり聴きたいと思いました。

09/9/11: 前田優子(vo),新澤健一郎(p) ( 西荻窪サンジャック)
サンジャックで新澤氏のライブを見るのは,もうなんども見てますが, ボーカルとのデュオは初めて,しかも前田女史の歌を聴くのは初めて。 ということでどういうのだろう?と楽しみに出かけました。
前田女史はボサノバとかサンバとかそういうブラジル系の歌を歌う人のようで, そういう曲中心でした。ブラジル系というと普通パーカッションとか 弦楽器とか(ピアノも弦ですが)そういう先入観があったのですが, ピアノとのデュオでも意外にいいというか,しっかりリズミカルで グルーブのあるサウンドになっていて驚きました。ジャズボーカルもの らしく歌の世界をしっかり解説してそして歌を聴かせていただき, とても楽しい夜でした。

09/8/29:新澤健一郎 solo ( 西荻窪サンジャック)
新年度に入り仕事が立て込んだり,自宅を引っ越したり,嫁さんの 休職の準備を始めたり…なんかそんなことで立てこんでいて,気がついたら 5ヶ月くらい誰のライブにも行ってなくて驚きました。
というわけで,久しぶりのライブは新澤氏のピアノソロ。西荻と近くなので 助かります(^^;)。
新澤氏のホームページでピアノのソロアルバムを作った。今は,ライブ会場 でのみ買えると知り,行かなければ…とは思ったのですが,今回は その発売記念ライブでもあり,その辺の事情も詳しく聞け良かったです。 アルバムの話は別途アルバム紹介でも書こうか…と思ってますが, 今回の様にソロライブで磨き上げた新澤氏の世界の集大成の様に 感じました。
そして今回のライブ,もちろんアルバムからメインに演奏しましたが, いつもライブであるジスモンチの曲,あと自身の曲もアルバムに入ってない曲も 演奏しました。
ライブの後に自宅にかえって聴いたアルバムでも感じましたが, 普段Nervioや他のバンドで演奏している曲をピアノソロで演奏する という感じですが,ソロもバンドも何か共通する感じがして,というか そんなに違う感じがせず,演奏の中なのかそれとも曲の中なのか わからないのですが,新澤氏のスタイルがはっきり見えるなぁ…と 感じました。あぁ,これが新澤氏の世界なんだ…とそういう風に 思えました。ピアノソロでしか聴いた事がない曲ももちろんありますが, それも同じような肌触り。個人的にはその新澤さんらしさが強く感じられたのが 非常に有意義に感じたライブでした。
もちろんこれまでも新澤さんの個性は演奏にも曲にも何度も感じて いましたが,曲によって変わったり,見えにくくなるような 場合もあったりしていたのですが,今回のライブではすべての曲が 共通したベースを持ってる感じがしました。もちろんバリエーションも 十分に楽しめたのですが,そういうバリエーションがあっても, 一貫性があったというか,人となりが感じられたというか。
そういう感じで,もう若手じゃないというか(笑)十分な音楽家としての 貫禄が感じられたライブでした。なんか凄いなぁ…って。




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