live report

2008年1月から3月に見たライブなど

今後の予定

08/02/23: 林正樹・新澤健一郎 2台のピアノ風Duo( 大泉学園inF)
定例的にinFでやっている林氏と新澤氏のピアノデュオ。片方が グランドピアノ,片方がシンセ(Nord Stage)という形態ですが, 大体二人ともシンセはピアノの音にしてるので,ピアノのデュオ風に なっております。
今回は1部だけ鑑賞ということで半分も観てないのですが, なんか観る度の緻密さの増加が心地よいです。二人とも目の前で 弾いていて,特にシンセのほうは指先まで観えるのですが,時々 どちらがどの音を出しているかがわからなくなる時もあったり, でも良くわかる時もあったり…。緻密にアレンジされてるのか?と 思うほど絶妙に絡みつく時があったり,息のあった演奏が 聴けました。リラックスした感じですが,ぬるい感じは無いし, でも緊張感もあっていい感じあります。結構クオリティの高い ピアノデュオになっているようで,ライブ中にもコメントしてましたが, レコーディングとかするといいんじゃないか?とか思いました。

08/02/14: The Police(東京ドーム)
ポリスのファンですか?…と聞かれると困るんですが,歴史的には 重要なバンドだと思うし,わたしが学生の時はとても人気があって, 結構曲は知ってるし,…それと今回トリオで回っているという話を 聞いて,三人であのサウンドをどういう風に作っているんだろう?とか いろいろ気になるところもあり観て来ました。いや,そもそも 曲がっこいいし好きですよやっぱり。
というわけで東京ドーム。ここでライブをみるのは初めて。 音響的には…まぁひどいもんだな…(苦笑)。大音量で鳴らしているのも あるでしょうが,折角のベースがなにやってるかわかりませんでしたよ。 でも,そのせいもあってか,サウンドはものすごく分厚かったです。 本当に三人か?と思ったりもしましたが,同期というか打ち込みに あわせて演奏してる曲もあったようです。でも,ほとんどが 三人がリアルタイムで出している音でしたし,生の演奏と言って 間違いないでしょう。スティングはタウラスも使ったりしてましたが, ベースもしっかり弾いて,そして歌ってました。
もちろん三人を見るのは初めて。スティングはものすごく鍛えてるのか, 筋肉隆々の壮年という感じ。スチワートとアンディは歳相応に ふけてました。でも演奏はパワフル。なんかすごくラフな感じは したのですが,でも演奏が崩壊することはありません。ただ, 初期のポリスはものすごくシャープで「間」を活かした演奏を する印象があるのに対し,今回はベースがつぶれるくらい厚いし, エフェクトとかきつくて分厚いサウンドで三人の演奏を 作ってるという,そういう印象の違いは感じました。もっともポリスも 後期は結構厚いサウンドだったので,ポリスらしいといえば,そう なんですけど。スティングはなんか定まらない不思議な奏法で, 親指で弾いたり,ギターのアルペジオみたいな弾き方とか 不思議でしたがしっかり歌いながら演奏してましたし, ステワートも全盛時代のスピード感はちょっと出て無い感じは しましたが,それでも独特の2つ打ちや4つ打ちとかを 多用したフィルでカッコいいです。
三人で多彩なサウンドを作ってますが,まぁでもスティングの 声がやっぱり大きいというか,あれがあると大抵のアレンジでも 曲になってしまうな…という感じはしました。
実はライブの前日…Youtubeで去年のライブを観て,結構下手になってなぁ とか思って期待してなかったのもあり,実際はそんなことなくて すごくいいとか思ったところもありました(^^;)。いずれにせよ 満足というか,長年見てみたかった演奏を見れたという喜びを 感じました。

08/01/27: Nervio (横浜関内KAMOME)
横浜に行く用事があったので,帰りにちょっと寄ってみてきました。 Nervioのライブは10月のジャズプロムナード以来になります。 久しぶりというのもありますが,KAMOMEという箱が実は初体験で, そちらも興味ありました。
KAMOMEは結構広いな…という印象ですが,椅子の配置があまり ライブハウスぽくなく,いろんな椅子が無造作に並んでいるバーという 感じ。ですので,お客さんの一人ひとりの空間が広いという意味では いいのですが,キャパが大きいという感じでも無いか…。ある意味贅沢ですが, もう少し効率よくお客さんを詰め込んでもいいんじゃないか?という 気はしました。レストラン営業とかもしてるのかしら?。
で,今回はTVの収録も兼ねてるということで,お客さんも多いし, メンバーも非常に気合が入ってました。 わたしは前半だけで失礼したのですが,最初の4曲はMCもなく続けたのですが, いずれもグルーブがありスペーシーな曲を集めていて,踊れるような カッコいい感じ。曲はどれも聴いたことがある曲ですが,これまでの 集大成といえるような一体感がありました。
Nervioというバンド,最初はドラムとパーカッションの作り出すパルスが 売り…って感じでしたが,最近は新澤氏のピアノがリズムセクションを 上回るような存在感になってきているなぁ…という印象を受けてます。 すばらしい。
本当は後半も見たかったのですが…。今回演奏は5月くらいに スカパーとかで放送されるそうなので,なんとかしてみれるといいな と思っております。

08/1/12:新澤健一郎ソロ (西荻窪サンジャック)
新澤氏のピアノソロ。わたしが観た氏のソロからすると 9月ぶりの様。以前は あまりやってなかったソロですが,これからそれなりに やっていくみたいです。
今回はお店も始めていくお店でどういうところかと思っていたのですが, 小さいお店で料理もちゃんと作る店のようです。あまり人数が入る 店でしたが,満員でした。
演奏は2部構成で,前半がカバー中心。後半がオリジナル中心でした。 とはいえ,前半の一曲目はQuiet Leaves,カバーも新澤氏らしい アレンジというか選曲でした。
新澤氏の演奏は長年聴いているし,今でも観るたびに成長が 伺える…というのは何度も書いてますが,ソロのほうも十分に 聴き応えのある演奏になってるなぁ…と感心。ピアノ中心の 演奏が増えてるとか,少人数の演奏が増えてることも関係あるのかも 知れません。そしてカバーやオリジナルの両方になんとなく 新澤氏の個性というものが十分に感じられる様になってきていて, ピアニストとしての新澤氏の成長を感じました。
前半のジスモンチの演奏で,ピアノソロでのオーケストレーションの 表現,シンプルで心に残る美しいテーマとの対比とかの表現に 単音の説得力と,オーケストレーションの幅みたいのを感じたのですが, よくよく聴くと他の曲でもシンプルで美しいメロディと, 複雑なオーケストレーションは新澤氏の演奏の個性でもあるのだな…と 感じました。そしてそれを十分に表現できるほど弾きこなすすばらしい テクニックだと思いました。
というわけで,すばらしい演奏十分に楽しめました。


見る予定のライブなど(あくまでも予定)



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