去年も去年のライブを総括したので ことしもやってみることにします:-)。
数えてみると今年は52回ライブに行っているようです。週一弱…という 感じでしょうか?。ちなみにそのうち19回,半分とは行かないですが, それくらいは六本木ピットインに行っているようです。
六本木ピットインは,今年はちょっとトラブルがあって, 秋頃はあまり行かなかった(改装したし)のですが,思い返すと, 今年はスペシャルセッションが多かった気がします。たくさん 見たので,特にこれがというのは挙げませんが,毎回違った 顔合わせで,おもしろかったです。こういうセッションで 新しい,いい組合わせがわかって来たりして,こういうところから 新しいユニットとかが生まれてくるといいですね。
今年は,ずっとファンでやっと見れた…というタイプの ライブはほとんどなかったと思います。敢えていうと シャクティ,Nils Petter Molvaer ぐらいかもしれません。それでも, アースワークスやMM&W,マーク・ターナ等のように, 好奇心で行ったら,思った以上に良かった…というライブもありました。 特にマーク・ターナの時のギタリスト,カート・ローゼンウィケルは, 最近わたしはどうもジャズギタリストにマンネリ化を感じるんですが, そういうなかで久しぶりに興奮したギタリストでした。
そして,新しい局面をうかがわせて,非常にすばらしかった巨匠として キース・ジャレット, そしてハービー・ハンコックの 二つを挙げます。キースはいわゆるスタンダーズのバンドながら, フリーインプロビゼーションへ再び挑戦し,卓越した楽器コントロールの テクニックで,音楽が生まれる瞬間を我々に見せてくれるという ライブでした。そしてハービーは,最新のエレクトロニクス,そして 新しい音楽を十分に取り入れ,みずからの前進をアピールする そういう演奏でした。
今年わたしが行ったライブで,ちょっと特徴的だったのが, 上記で挙げたMM&WやMolvaer…そしてハービーの様にクラブ色が 強いライブに行ったという事と,そして,レイブ関連だけとは 限らないのですが,野外ライブに行ったことです。 広島であった世界聖なる音楽祭, 寿町フリーコンサート, 花の祭り 等です。まぁ従来のジャズフェスとして Newport Jazz Festival in 斑尾 にも行きましたが。 これら三つの野外ライブは特にジャズと言うわけではなく,フォーク, ロック,そして民族音楽色が強いものが多かったです。もちろん テクノっぽいのも若干ありましたが。
そして,これらの音楽祭が共に挙げているコンセプトが,自由や 幸せや平和,共生だったりします。特に聖なる音楽祭と花の祭りは その色が強かったです。現在もわたしの部屋には花の祭りで 買ってきたTシャツが飾ってますが,そこにはアラビア語をはじめ 世界8ヶ国の言葉で「ありがとう」と書かれてます。つまり憎み合うより 感謝し合おうとのメッセージです。 今になって思うと,これらのライブに行っていたのがすべて9月の テロ事件より前だったというのが,時代が自分がのぞむ方向と 明らかに逆行しているという感じがして残念ですし,また世の中自体が そういう不穏な雰囲気があったからこそ,こういう動きが盛んになってる という気もします。
最後はちょっと政治色が出た,今年のライブインプレッションでしたが, 音楽基本的に私たちを楽しくさせてくれるものです。今年もたくさん ライブに行けて幸せでした。これを書いている時点では,まだ行ってませんが, 今年は年越しをライブハウスで向かえる予定です。
来年もすてきなライブにたくさん出会えるように,そう願って,今年の ライブを回想してみました。