旅行記の目次へもどるライブレポートは いつものところ にもあるので,音楽の 内容よりは,写真と雰囲気を主体にここでは書きます。
ダライ・ラマ14世が提唱した,って事になっている 音楽祭。なんで日本なんだろう?,ともおもったんですが, 別に今回が初めてというわけではなく,毎年どこかでやって いたようです。
宮島は世界遺産にも登録されている場所で観光客も多いのですが, 今回会場に向かう船の中には,やたら外人が多く,しかも いかにもそれっぽいというかバックパッカー的な人が多く, また島にいる観光客もネイチャー系の感じの若者が多く, これのために来た人は結構いたようです。
とりあえず,開演は18時からですが,サブステージと称して 島の4,5カ所で,いろんな人が演奏をしてます。 一カ所「楽器を持ち込んで自由にセッションしてください」って 場所もあって,この辺は今までのジャズやロックの野外ライブとは かなり雰囲気が違っていて,やはりレイブ的な感じです。 現にジャンベやディジリドゥやパチカを持ち込んでいる人は たくさんいました。
ライブは夕方でしたが,昼頃宮島について宮島観光をするついでに ステージの様子を見に行きました。写真の様に干潟の上に, しっかり観客席とステージを組んでいました。すごくお金が かかっていることがわかります(^^;)。このステージは開場に なった夕方見に行くと下のようになってました。 なかなかすてきです。
さて,18時開演ということで,まずはチベットの僧と真言密教の僧が 総勢20人以上出てきて,般若心経を読みます。 そういうオープニングの後, 参加ミュージシャンが全員出てきて,一斉に音を出す というファンファーレ。 そのときの様子が以下の写真です。
10分以上やっていたと思いますが, 今日演奏しないはずのビルラズウェルとかも出てきて,ある意味 参加ミュージシャンは非常にまじめに参加しているという 気がしました。
さて,そうしてはじまるわけですが,ステージのセッティングを やってる間に,なんと客席に次のミュージシャン達が 降りてきてパフォーマンスをする一幕もありました。 以下の写真がその様子です。
参加ミュージシャンは民族音楽をやるやる人たちとして, オーストラリア,インド,インドネシア,ラオス等の 環太平洋地域からグループがやってきていて, 最初は割とそういう人たちが,ワールドミュージックを演奏。 途中で近藤氏がDJとラッパをふくというパフォーマンス。 このときダライラマのビデオが流れてました。
そしてこの後に,白人のグループが出てきて,プログレみたいな 音楽をやってました。これがシステム7なのかもしれませんが, よくわかりません(^^;)。
観客席も結構ユニークで,演奏が終わったミュージシャンが客席に降りてきたり,
変わった格好をした海外からの観客とかもいました。
そしてこの演奏をやっている間に,船の時間が厳しくなったので, 盛り上がってましたが,私は帰りました。最後まで見た人って 島から出られたでしょうか?。やっぱり島に宿泊すべきだったんだなぁ, とちょっと思いましたけど。まぁそれはそれで仕方ないです。
しかし海の上の会場というのはなんかいい雰囲気で,途中 夕焼けがきれいなときがあって,そのときはみんなステージに 背を向けて空を見てました。もちろん演奏に体を揺らしているので, ちゃんと聴いているんですけど。自然志向の人が多いので, そんな感じなのだなぁ,って感じでした。
こういうライブのやり方っていうのも,ちょっと おもしろいと思いました。野外ライブですが,昔の ジャズライブとかと違って非常に手作りというか 商業化されてなくて,私とかは出店とかもっとあってもいいのに, って思いましたが,ビールくらいしか売ってなくて, あとは元々ある自販機ぐらい。演奏したミュージシャンや僧も 演奏後は観客席に降りてきて,一緒に踊ったり話したり, 一応チケットには写真持ち込み不可だったんですが, 演奏者も混ざってとってました(笑)。 しかし,観客はやっぱりいっぱいだったという感じではなく, もちろん土日はもっと入ったのかも知れませんが, こういう形態で果たして野外ライブが続けられるのかは, ちょっと難しいのでは?と思ったりもしたのでした。
宗教色というか政治色というか,思想というか そういうものが結構強いイベントですが,ある意味70年代に ラブ&ピースで集まったフラワームーブメントと 同じ系統だといえます。
以前のジャズ野外イベントと違い,客が客としてなくて, スタッフがスタッフとしてなくて,そういう意味では 気持ちがいいライブでした。 願わくばこういう形で新しい海外の音楽を野外で聴ける 機会をこれからもどんどん増やせるようになればいいなと, 思います。