歴史が好き(03/09/02)
歴史への想い
わたしは歴史が好きです。「歴史学」って書こうかと思いましたが, 学問的に好きという意味じゃないので…,歴史について考えたり知ることがすきと 書いておきます。
というわけで,歴史について書かれた本とかWebとかを見るのが好きですが, まぁ想像しやすいとか,実際にものを見る…という意味で言うと, どうしても日本のものが多くなります。それでやはりどんどん古いものに さかのぼっていき,日本の古代史について調べることが増えてしまいます。
日本の古代史を調べていて困るのは天皇家を好きになってしまうことです(笑)。 別に右翼じゃないんですけどねぇ…。もっとも縄文時代を調べていて, 「現日本人は侵略者だ,天皇家は縄文人に国を返すべきだ」とか いう知人もいるんですが…,まぁ我々自身が多分に縄文人を 征服した方でしょうから…,いまさらそうなっても困るわけです。 というわけで,別に右翼じゃないんですが,「せっかく1500年も 続いているんでから,現状のままで取っておけば?」とか 思ってしまうわけです(苦笑)。
さて,わたしが歴史が好きなところは,いろんな意見は資料や遺跡を 見たりして,その当時のことを想像するのが好きみたいです。当時というか 「どういう風にそれが成立したのか?」というのを想像するのが 好きみたいです。だいぶ前に「 生物の誕生」と いう文を書きましたが,要はこれと同じで,例えば天皇家がどういう風に 日本を征服統一していったか…とかを一生懸命空想して,「これなら ありそうだなぁ…」とか考えるのが好きみたいです。
そう考えるとさっきの生物もそうですが,宇宙の成り立ちとかも 想像しますし,例えば音楽とかも「最初あのミュージシャンが出たころは どういう状態で,だからどういう意味があったんだろう?」などと 良く考えているのと頭の状態は同じです。基本的には そう言うことを考えるのが気持ちいいみたいです,わたしは。
未来を想像するのと過去を想像するのと頭の状態が違うのかは わかりません。でも過去を想像するのは帰納的ですよね。未来は いろいろ想像しても,実際にそうやらなかったりするので, あまり想像してない気がします。そういう意味じゃあまり前向きじゃ ないのか?…。あっ,でも「こういう事したらいいかも」 とかは思うか(^^;)…。
歴史への興味がどうしても古い方に行ってしまうのは,やはり近代や 中世はある程度文献がありわかっているのと,複雑で想像しにくいから かもしれません。古代の方がわりと単純な状態から国が成り立っていく 感じが想像しやすいからかも知れません。
あと,わたしが元々九州の人間で,宮崎とかに住んでいたこともあり, 古墳とか高千穂とかその辺の話を親がやっていたからかも知れません。 たしかにそう言うことに興味を持ったのも中学で延岡に住んでいたころ なんですよね。丁度手塚治の火の鳥とかを読んでますます興味を持った 気がします。
以上が,わたしが歴史を好きな理由…みたいなものですが,実際は ちょっとしたキッカケでいろんな事を想像して楽しいです。
最近良く想うこと
最近は某隣国を見て,「ある一族が神格化されるのは,ほんの50年も あればいいのか…,簡単だなぁ」とか思ったりします(笑)。 まぁ,それはいいとして 国家の成立を考えるとその時の人の心理状態を シミュレーションすることになり,それがおもしろかったりし 良く考えるのは,
- ・大和朝廷が日本を統一できたのはなぜか?。他の豪族, 先住民に比べて,なにか違った技術を持っていたのか?。
- 貿易や情報の行き来が盛んじゃない古代において,複数の 民族衝突がある場合は圧倒的な技術の差があるように思います。 騎馬とか鉄器とかそういうものだったのかも しれませんし,宗教システムとか建築技術だったの かなぁ…とか思うことがあります。
- ・天皇がその後1000年以上続く様にできたシステムの強さはなにか?。
- これは他の国に比べて希有な事なので,やはり興味があります。 こういうことが出来ているのは一族じゃないですが,ローマ教会とか ですね。やはり神格化したっていうのが大きいんでしょうかね…。
- ・いつ文字がどの民族へ伝わったのか?。
- 上記に書いている大和朝廷の技術に文字が含まれるのかもしれません。 文字っていうのは口述に比べ確実に情報を伝えられるので, 文字を持っている民族とそうじゃない民族とかだと全然技術力が 違うでしょうね。
- ・仏教,道教の伝来はいつで,それ以前はどういう信仰があったのか?
- 仏教,道教の伝来はだいたいわかってますが,むしろ なぜ採り入れることが出来たのだろうか?…ということです。 信仰というより科学として入って来た気もしますが…。
それから,日本古来の信仰とされる神道ですが,神道が 日本で広まったのはお酒 を使ったからでは?…とわたしは 考えてます。- ・邪馬台国は朝廷の先祖なのか?
- ストーリとしてはそっちの方がカッコイイですけどね:-)。 わたしは邪馬台国九州にあったと思ってますが,だとすれば なぜ東征したんでしょうね。
- ・出雲国は朝廷とは同じ民族なのか,先住民族なのか。
- 出雲を見に行ったときは,縄文人の文化というよりは朝廷と 同じかなぁ…と実感しましたが…。ということは,出雲での 戦争は同族同士だったでしょうか?。
- ・朝廷が他の民族を支配していく時にどういうことが起きたのか?。 朝廷が国をつくっていくとき,どういう心境で民は国家に 従ったのか?
- ・支配というと力任せで,嫌がるのを無理やり…というイメージが ありますが,だいたい第二次世界大戦後の日本を見ても わかりますが「まぁ仕方ないなぁ」と比較的穏やかに支配された 可能性も感じます。言葉とか通じない民族もいた気がしますが, どうだったんでしょう?…。日本は古代の奴隷に関する考察が あまりされてませんよね。異民族だったのか反逆者だったのか…。 この辺ってタブーなのですかね?…。
- ・日本人とはなにか?。
- 大陸から渡ってきたとか影響をうけているとか言いますが, じゃぁ大陸人そのものではないのか?…。とか思います。 例えば朝鮮半島の民族…って思っちゃってもいいんですよ。 でも言葉が違いますよね。日本語の起源にはいろいろあるみたいですが, 良くわかりません。そういう意味で言うと 現日本人が形成される過程で,支配だったのか融合だったのか?, という疑問とも重なるものがあります。
- ・日本式宗教をつくっていく過程はどういうものだったのか?。
- 日本は異宗教を採り入れるという妙な信仰の形式を持っていて, 日本においては異宗教を敵視する中東三大宗教ですら 骨抜きにされてる気がします。こういう柔軟な思想はどこから うまれたんでしょう…。
あと古代の天皇は後から作ったものと言われてます。実際は 10代くらいから始まっている…と。ではなぜそんなに古い時代の 伝説をつくらなければいけなかったんでしょう?。初代の王様が いきなり神の天勅を受けた…というストーリでも良かった気がするんですが…。- ・なぜ日本は血(殺戮)を嫌うのか?
- だいたい,支配者(天皇)が兵を持たないという発想が凄いです。 でもこれが出来たから逆に1000年以上続いているって気もします。 いわゆる武家と貴族との二重構造を作れたというか…。
それから日本人には殺戮を嫌う思想があると思うんですが, その辺の事とも関係あるんでしょうかねぇ…。など,いろいろ考えます。「いつ」っていうのは時期のことではなく, どういうプロセスで…どういう順番で…という意味だったりします。
歴史を考えるのは今の自分の考え方のもとを考えることにもなるし, 「人がある状況になったらどういう判断をするか?」というのを シミュレーションすることにもなります。となると今度は人間の心理にも 興味が出てくるわけです。
話がそれますが,音楽の成り立ちについても考えるのは好きです。 最近はロックとかフォークとかの成り立ちをちょっと調べてます。 ある時代の作品を年表のように頭の中で並べていき,当時の 状況を想像するのです。それは楽しいです。
歴史について考えるのは国や民族に限らず,やはりわたしにとっては 楽しいです。そういうことをやっていて思うのは「腑に落ちる」と いうのが極めて快感であることです。頭のモヤモヤが晴れる瞬間の 気持ち良さです。
そうしてまた今日もモヤモヤのネタをつくっては,晴らそうと しているのでした:-)。