フォーラム,2000年10月1日

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おひらき祭り,2日目

前日の野焼き,ライブに続き,今日は研究発表会,奉賛講大祭, 公開フォーラムでした。いずれもちょっと専門性が高いというか わかりにくいものなので,簡単にはしょって説明します。

面 と,その前に前日の野焼きで焼いた焼き物が,取り出されて飾られて ました。 猿田彦のお面ということでボーイスカウトの人たちが作ったもの ようです。

これを見ると実にイマジネーション豊かという感じがします。 良く古墳から出る土偶をもって「宇宙人を見たから」とか いう説がありますが,こういうのを見ると,別に素直な感性で ものを作るとこういう風になるなるのではないか?,とすら 思えてしまいます。

大人たちは何か美術品等の作品をつくる場合,つい形を 整えるのに気を配りすぎるのではないでしょうか?。 感情の赴くままにつくればいいのではないかと思います。もし 感情の赴くままにつくれないのでしたら,それは自分の イマジネーションが貧困であると反省すべきなのかも しれません。子供はペンをもたせると落書きするし,粘土を もたせると何か勝手につくろうとします。そういう感性を 大人の我々も大事にしたいし,子供から奪うなんていうのは 間違ってもやってはいけないのだと思います。

研究発表会

まず午前中に「猿田彦大神と未来の精神文化」という題の 研究発表会がありました。実はこれは去年のこの会で,研究テーマを 募り,選ばれた5人が研究補助金をもらい一年間研究し,それを 発表する場です。分野的には民俗学宗教学に 近い発表が多いようです。。学生や教員などの,いわゆる専門職的な 研究者ではない人がほとんどでしたが,それぞれの立場で 研究と発表を行っていました。

これについては内容を省かせて頂きます。

奉賛講大祭

舞い これは「講」といういわゆる猿田彦神社の信者の方に対しての お祭りのようなものです。ただしその中で奉納の舞いとか細野氏に よる奉納演奏とかあり,なかなか見物でした。

奉納演奏が終わったあとは,それぞれの信者の代表が一人づつ 祈りを捧げるというもの。いつも思いますが,神道の祈りは すごくシンプルです。単に榊を奉納して柏手を打つだけですから。

公開フォーラム

午後からは再びフォーラムで「サルタヒコと世界神話」とういう 題で,各プロの民族学者が世界(特にアジア太平洋)の神話の中に サルタヒコ的側面を見いだしていくというものです。

とはいってもちょっと広げすぎという気がしました。サルタヒコと いうと,道祖神なのです。つまり子孫繁栄のシンボルである あれであるところから,世界各地にあるそういうものを 結び付けようとしてましたが,はっきりいって,どんな文化にも 子孫繁栄を望んだものはあるんではないでしょうか?。だからそれは 広げすぎ。あと道案内異文化との融合とか いう側面もあります。まぁでもこの辺の話は以前もやられたのでしょう, 今回はあまりありませんでした。

というわけで,正直いうと「まぁこんなもののかな?」と いう気もしました。わたしもわたしなりにいろいろ勉強しているので, ショックを受けるような発見はありませんでした。でも,こういう 民族学的なフォーラムに出るのは初めてだったので,楽しかったです。

おわり

このあと,フォーラムを時間になり抜け出して,帰りました。 神社であるフォーラムやライブ。いずれも初めてのことだったので, 楽しかったです。ためになったか?…っていわれると難しいんですが, まぁ人脈も含めて,いずれ自分の糧になるかも知れませんし。 そういうわけで,今回のレポートは終わります。

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'00 Oct. 17th


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