キースジャレットを始めて聴いたのは大学に入ってから1年ほ ど経ってからである。高校時代Jazz-Fusionを演奏することを始め、 アドリブの魅力に段々取り付かれていった。大学でジャズ研に入っ たのも、”ジャズ”を演奏するというよりは”即興音楽”を演奏し てみたいということからである。特に惹かれたのは、”即興なのに 美しい”音楽である。
当時車のTVCMでキースジャレットのケルンコンサートのでだしが 使われていた。最初それはジョージウィンストンらのNew Age Musicと同じように聴こえた(New Ageも好きだけど)。が、それが 完全なる即興と知った時、ものすごい興味が湧いたのである。早速、 友人からテープを借りケルンコンサートを聞いた。が、寝た(^^;)。 まぁ良くわからなかったといえば良くわからなかったのである。。
しかし当時の私はしつこかったのか、わかるまで聴こうと思った のである。何度か聞くうち段々その音楽が快感に変わってきた。そ して段々演奏者の気持ちがわかるような気がしてきた(^^;)。そこ には即興で音楽をふり絞り出す彼の姿があるのである。そうしてキー スは私の中でもっとも最高の即興音楽家となったのである。