Title
THICK
Artist
Tribal Tech
Label
Victor(日本盤)

Songs
  1. SHEIK OF ENCINO
  2. PARTY AT KINSEY'S
  3. JALAPENO
  4. CLINIC TROLL
  5. THICK
  6. YOU MAY REMEMBER ME
  7. SLICK
  8. SOMEWHAT LETTER
  9. WHAT HAS HE HAD?

メンバー

内容と感想

Tribal Techの8枚目のオリジナルアルバム Tribal Techはスコット・ヘンダーソン(g)とゲイリー・ウィルスの 双頭バンドである。熱烈なファンがいるバンドなのに,なぜか 日本ではCDが手にはいりにくいし,ツアーもしたことがない。
しかし今回はなんと日本先行発売の様だ。なぜか?ヨーロッパも USAより(Tribal TechはLAのバンド)早く発売される……。まぁ それはいいのであるが,今回のはビクターエンターテイメントが なんとディジパックだ(笑)。もしかしたら,力入れてる?(^^;)。 ツアーで来ないかなぁ:-)。

さてアルバム:-)。ライナーノートによると,今回は曲もあまり 持ち寄らず,リハーサルもあまりやらないで,大半をインプロビゼーションで 演奏し録音したらしい。そのせいだろう,複雑なキメや明確なテーマが ない演奏が多い。しかしもともとこのバンドテーマやキメはあったが, ソロの部分はかなりフリーな演奏をやってるので,そういう意味で, 演奏の印象が大きく変わった感じはしない。

そのことより,今回のアルバムで目立つのは,今までも多少あった 生ギターやパンフルート(シンセだろうが)の音色を用いた,ちょっと エスニックな演奏である。それとインプロビゼーションのせいか, リズムが多少ルーズになり,その辺も含めて,演奏全体が 柔らかくなったということである。

だいぶウェザーリポート,もしくはザビヌルの影響を感じさせる フレーズなども多く,以前のウェストコーストぽいサウンドから, ジャズぽいサウンドに変わったような気がする。スコット・ヘンダーソンは 相変わらず,うねうねした独自のラインで,ソロを弾き,まるで エレキギター界のウェインショータの様だ:-)。ゲイリーは 相変わらず,フレットレスでブリブリ弾き,スコット・キンゼイも 独特のコードワークである。以前紹介したゲイリーのアルバム bentと同様なのであるが,やはり, スコットがいるとバンドのバランスが,かなり良くなる。

演奏の緊張感は相変わらずで,現在最高のジャズ・フュージョン グループの一つであるといえる。是非来日してほしい。

総合評価(一言でいうと)
ウェザーリポートとか好きな人にお勧め。一度ライブを見たい。
購入日
'99 Feb. 25

99 Feb. 27th


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