前作マトリックスリローデッドを見て 3ヶ月,完結編が上映されたので見てきました。こう…,近いと いいですね(笑)。
前回「話自体は進展してない」と書きましたが,今回は「結末」…という 事でしっかり進みました。 前回の映画の批評で,電脳世界の話を描いていて, 現実の世界での戦いがほとんど出てこないというのをどこかで 見かけましたが,今回は逆でした。現実の世界での戦いが3分の2位 描かれていたのではないでしょうか?。
とはいえ,一作目とはすでに別の映画だよなぁ…という印象…。
以下ネタバレになります。。結末はまだ書きませんが…。
…というわけで,ネオの活躍は最後の最後まであまり出てこず, ドームでのロボット戦がメインだったのでした。一作目の 電脳世界での格闘と比べると別の映画のようです。しかし…, それにしてもこちらはこちらで手を抜いていないというか すさまじいCGでした。ロボット戦争映画でも良かったんじゃないか?…。 あとネオ以外の人が結構魅力的に描かれてました。電脳世界では なんかスマートですが,現実世界はみんなマッチョです:-)。東洋人的でホリが深いオヤジ的なキャラがいたのですが,「ミフネ 船長」という名前なのは,ギャグだなぁ…とか思ったりしてました。
ロボット戦の描き方は敵(機械側)はとにかく物量戦,人間側は ひたすら撃ち捲る…というわけで,「幾らなんでもこんなに弾 ないだろう?」とか「エネルギーは?」とか「こんなに爆発していて 酸素は大丈夫なのか?」とか,ちょっと過大な表現が気になったと いえば気になります。そもそも前作でも気になっていたのですが, ザイオンだっけ?,人間が住んでいるところ…,あそこの人たちは どうしてあんな凄い文明をもってられるんだろう?…。たかだか 機械から逃げ出して来た人たちなので,もっと原始人的な 暮らしになっている気もするし。でも服装とかは原始的というか…。 この辺って前作の最後に語られた,機械の方がわざとああいう 反分子をもたせている…ってことなのかなぁ?…。
まぁ余り突っ込んじゃいけないのかなぁ…。あの評議会とかは なにかの映画のパロディーみたいだし…,そういう風に 感じるところたくさんありました。
まぁでもとにかく過大すぎて楽しめるというか,そういう 感じではあります:-)。
さて…,以下からは…,結末のネタバレです。
結局スミスはマトリクスにとってウィルスみたいな存在になり ネオはその除去プログラムとして動作可能だったみたいですね。 最終的にスミスが現実の人間に感染したということから, そもそもマトリクスというもの自体が生体というか神経コンピュータ みたいなものじゃないか?…とすら思ってしまいます。でも 外見はメカメカしてますが…。まぁスミスが人間に感染したり, ネオが光が見える辺りから,どうもオカルト的にしてしまって 片付けてしまおう…という感じがしましたが…。最終的に人間たちが救われてマトリクスも救われて…という エンディングなんでしょうか?…。ボスキャラは結局スミスですか?。 なんかある意味凄いしょぼいボスキャラだよなぁ…,とか思ってるんですが, いや前回でも思いましたよ(笑)。
意味なんかどうでもいいや?…と思っちゃった私は思考停止状態 なのかなぁ?…。でもマトリクスのシティの物理的外観も 「ありえねぇ…」って感じがして…。電脳世界の描写は イメージだから何でもありなんでしょうが,現実世界の描写は どうもなぁ…。
などと考えながら結末を見てると,そもそもこの映画で描かれているのは 全部機械の妄想じゃないのか?…とすら思ってしまいました…。 実は地球には機械しかすでにおらず,エネルギーとなってる人間も ザイオンの人間も,そして機械やロボットも全部機械がプログラムの中で 描いているだけ…。そっちの方がしっくり来るなぁ…。人間のために つくられたプログラムが人間がいなくなったあとも人間と関わることを 夢見て,イメージしているだけ。そもそも一作目で最初人間抜きで やっていた…と言ってたきがしますが,その時点で人間は滅んじゃったんじゃ ないかな?…。
そんなこと思いました。
…, CinemaScapeのレビューを読んでいて…, もしかして9.11以降テロリストを主人公とした映画って撮りにくい 雰囲気ですか?…。それで最後は共存…という点で妥協とか?…。
更に追記ですが,あちこちでこの映画のレビューをみると, 結構みんな批判的ですが,批判している内容はバラバラです。 ってことは,みんな期待していたものが違っていたってことで, そもそもみんなが納得するような解がなかったのだな…と思いました:-p。