レコード輸入権問題とCCCD

昨日, 著作権法改正に関するシンポジウムレポートを 書きましたが,ネット上をみると,レポートとかいろいろ挙がっていました。 主なところでいうと

等。まだまだありますがとりあえず,こんなところで…。

特に 5/4行われた著作権法改正に伴う輸入盤CD規制に関する シンポジウムのメモをみると話がわかりやすいのですが,この中で 一つだけ,わたしが懸念していることがあるので,今回はそれだけを 書きます。

メモにもあるように今回の会の中で,CCCDの話,次世代のCD( SACDやDVD-Audioの事だと思いますが)にあるリージョンコードの話, そして次世代のmp3(これは実態は不明です,次世代のmp3と公式に呼べるような ものは現在ありません)にコピー防止の機能がはいる,またWindowsに コピー防止が入る(これはDRMの事かなぁ?)という話が出て,結構 会場がわきました。また今回のメモや,ラジオを聴いて,それを 大きく取り上げている人もいるんでしょうが,わたしは平行輸入の 話とコピーガードの話は分けて欲しいと思ってます。

もちろん,レコード会社の売り上げ低下に対する施策で,しかも 両方とも消費者にしわ寄せが来るという意味では共通するものが 多いのですが,コピーを防止するのは著作権者の正当な権利で, それ自身に反対するのはおかしいと思います。 要はコピー防止をすることにより,消費者に過度の不便さが発生する, 音質が低下する…って事がわたしは不満なだけで,これが無ければ コピー防止自体はわたしは反対しません。 しかし,輸入権は違います。正当に音楽を楽しむ権利を失う可能性が あるのです。

わたしが懸念しているのは,「レコード輸入権に反対している連中は コピー禁止に反対している連中だ」と思われてしまわないか?,と 言うことです。不当なことをしようとしている連中が反対していると 思われないかということです。 今回,輸入権の問題として「CCCDしか聴けなくなる」という表現も ありましたが,それ自体は本質ではないのです。

そういう事もあり,先日のわたしのレポートにはCCCDの件は, 敢えて書きませんでした。今回の会場で「コピーが探索されたら困る」って 言うような事を小さい声で言ってる人も客席にいましたが, そういう考えは,この議論上では出さないで欲しい…と思いました。

とりあえず,それだけ補足ということで…。

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04 May. 6th

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