別にすなおに総括を書こうというわけではありません(笑)。 今年はだんだん年末に向けて,TVやラジオや本が20世紀を 総括しようと,いろんな企画をやっていて,それ自体がとても 面白かった気がします。一年前に1900年代最後の年,もしくは ノストラダムスの大予言やY2Kもあって(笑),何となく終末ムード。 しかし何事もなく2000年に入ってしまって,一瞬肩透かしだったのですが, まぁ世紀末景気を狙ってか,やはり世紀末企画は年末に従い 増えていたようです。そういえば「20世紀」ってグラフ誌が去年か 今年のはじめか忘れましたが,ずっとでてましたが,売れたのでしょうか(^^;)?。
思い起こすと平成が始まってしばらく,やはり「平成」って新しいものに 便乗して番組や雑誌企画が沢山出回った気がします。当時「年号 なんて古くさいものを,若い人向けの番組に冠して流行るの?」と 思ったんですが,なぜか流行りました。何でもよかったのね?(^^;)と 思ったものでした。もっとも,平成の前の昭和の最後は,もちろん 自粛ムードなので,「昭和の最後を華々しく…」等という企画を できるわけもなく,静かに幕を閉じたのですが,明けての平成の 騒ぎを思い起こすと,やっぱり21世紀というものが,来年…いや 明日からあちこちで使われていくのだろうな?…と思ったりもします。
ただし昭和も長かったですが,20世紀というのは当然100年続いたわけで, いろんな番組で「20世紀」を論じてみても,それはやはりここ数十年の 話だったりするわけです。いま総括されている20世紀とは,つまり 20世紀に生まれて,今も息づいているものだったりするわけです。 特に音楽番組等は狙った年齢層も関係あるのでしょうけど, 結局20世紀の曲といってもビートルズ等のロック以降を挙げる場合が 多く,本当の意味で歴史を振り替えろうとしているものはあまり 見掛けません。
私もたかだか30数年…いや40足らず?…まぁどっちでもいいけど(笑), 生きてきただけだし,世の中のことを気にしてからというとそれこそ 1980年頃からの20年程度しか,わからないといえばそうです。私の親は 昭和一桁生まれで,それこそ親などに若いころの話とかを聴いた方が いいのかも知れません。とはいえ,若い人は若い人なりに今までの自分の 人生や,過去の人たちの生きざまを振り返るという意味で,単なる想像には 過ぎないのですが,やはり20世紀を振り返るというのは,一種の通過儀礼というか, 祓いというか禊ぎというか,そういういみはあるのかな?と思ったりもします。
最近ラジオとかで散々20年以上前の曲もかかって,そういうのを たぶん若い人たちも聴いたのでしょうから,私自身も懐かしかったのですが, 若い人たちも何かを感じたのかも知れません。
本当のことをいうと,一日一日は毎日絶え間なく流れていて,別に 大晦日であろうがなかろうが一日一日を過ぎていくものです。 日々の重要さは日によって変わるものではなく,本当は一瞬一瞬の 時間が大切であるということは,揺るがない事実でしょう。しかし, 日々瞬間が絶え間なく流れて行っても,それゆえに,その時間に 変化をつけて重み付けして生きていくのも,日々の彩りを鮮やかに していくためには大事なことだと思います。したがって,この世紀を またぐ瞬間を大げさにとらえることは,別にそれ以外の時間を 軽くみるわけではなく,逆にそうやってこれまでの過去を思い起こし, そして明日からの未来に希望を託すための,ちょっとした色添えなのでしょう。
そういうわけで,これまでの私の人生に関わっていただいた 人,物事,もの,見聞きしたもの,すべてのものに今日は感謝します。 そして,まだ見ぬ未来に希望を託します。 えらく神妙になってしまいましたが(^^;)。これからもよろしくお願い します。
世紀末の挨拶になってしもーた…。
せっかくなので,私なりの20世紀についても 書いておくことにします(^^;)。