読書メモ(2004年3月〜4月)

2004/4/11:作成
最近読んだ本から…メモなどを。

書籍編

30独身女,どうよ?(岡田斗司夫)(04/04/12)
家庭内における夫不要論である「 フロン」は元々男性向に書かれた本で,男性には非常に痛い 内容でもあるのですが,なぜか女性に多く読まれたそうです。 それで多くの女性とのヒアリングをして書き上げたのがこの本で, この本は女性向けになっています。
内容はタイトルの通り30の独身の女性が恋愛や仕事のことで, 「こまままでいいのか?」と悩んでいるのに対して,答えを 導いていくもので,仮想の女性と岡田氏の対談形式になっています。
結論的に「別に結婚しなくていいんじゃない?」ってことであり, それはフロンでも書いているように,結婚後の家庭において 夫なんてじゃまであっても役に立つことはない…との流れから 来ています。あとがきにもあるように独身女性と既婚女性の両方の 悩みを聞いた岡田氏の実感でもあるし,フロンにある様に彼自身の 実践でもあります。
30独身女性が「いい男がいない」「結婚できない」と悩むことに対して, そのストレスがどこから来るのか?…というのを少しずつ紐解いていく 形式になっています。基本的には日本の風習の変化から現れた女性の あるべき姿のダブルスタンダードを明らかにして,一種の洗脳はずし みたない感じになっています。この悩みを持つ女性にとってはいい本なの かもしれません…。
とはいえ,まぁ女性向けなのでわたしがいうのも何だが,ちょっと 読んでいて気持悪い部分も感じました…。というのはフロンにしても この本にしても岡田氏はn対nの恋愛を提唱していて,つまるところ この本も「こっち側に来い」と言ってるように読めるのです。つまり 岡田氏自体がこの立場に対してニュートラルな感じがしないので,逆洗脳を やっているようにも読めるのです。n対nの恋愛を提唱している男性から するとn対nの恋愛を実践する女性が増えるのは(汚い言い方ですが) 選択肢が増えることになるわけで,それを考えるとちょっとすなおに この本で書いていることを読むことは難しく感じました。 まぁこれは女性向の本を男性が読むのでそうなってしまうのかもしれませんが。
ところで,この本のなかで男性はけちょんけちょんに言われてます。 特に「男性は女性をみる目がないから,年齢と顔と乳で女性を 選んでいる」って話は笑えました:-)。


目次へ

(C) 2004 TARO. All right reserved