(わたしが)注目する若いジャズミュージシャン達
はじめに
先日,知人から「ジャズは死んでいる」とか言われて,まぁ ジャズっていうのは今まで何度も殺されているので,別に 怒るような事はなかったんですが,それでも私自身がなんとなく ここ数年のジャズに期待する新人というのを感じていなかった 気がします。思い返すと,わたしがジャズを聴き始めた約20年前から10年前 位までの間は,まぁマイルスが健在だったというのもありますが, それ以外にもパットメセニー,ジョンスコ,マイクスターン,ビルフリ 等のギタリスト達,またブレッカーやサンボーン等のホーンプレーヤ 等がまさに脂の乗った時代で,いろいろと新しい試みをやっては 我々をワクワクさせてくれました。 そういう彼らもそろそろ50代とかになって,まぁメセニーとかは いまだに前進感がありますが,それでも他の人たちも徐々に円熟という 味わいになり,ジャズの新鮮味があまり表に見えなくなったような 気がします。
そういう中でここ2,3年ジャズフェスも復活し,新しいミュージシャン 達も現れてきてますが,どうも(少なくとも日本で取り上げられる)若い人は 日本人が多く,海外のジャズミュージシャンはいまだに大御所の 人たちがありがたられている様な気がします。 そういう状況で思うのは,若い人はジャズを聴いていないのでは ないか?…という疑問です。わたしが20代の頃に聴いていた上記の 人たちは,わたしの10年とか20年とかのジャズファンに言わせると, 「ジャズじゃない」という感じでした。しかし今彼らを「ジャズじゃない」 という人は少ないでしょう。そういう意味で言うと,若い人が もしジャズを聴いているのであれば,長年のファンとは違う視点で 見ているような気がするのです。しかしジャズ雑誌を見ても, 特集される人は我々が聴いていた大御所ばかりで,そういう意味で 不安になってました。
そういう中で,わたしは新しい音楽を「クラブミュージック」とかに 求めていたのですが,そういうムーブメントとは別にジャズの 中にも新しい息吹を感じるようになりました。ここ数年,ちょこちょこと ライブに出かけてはいたのですが,そういうなかで現在だいたい 30代くらいの海外のジャズミュージシャンの中にも,非常に おもしろいことをやっている連中がいると思います。
ここでは,そういう人たちをあらためて取り上げてみたいと 思います。 基本的にはそこそこにみんな有名なんですが,今一つ ジャズ雑誌等での扱いが少ない気がするので(ボナを除く)…。
ここまでは03 Oct 3rd
で,当時 別のサイト用に書たのをリンクしておきます。ちょっと 体裁が違いますが(08 Jun. 29th)