- Title
- World Tour
- Artist
- joe zawiul + the zawinul syndicate
- Label
- ESC record(輸入盤)
- 曲目(2枚組です)
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CD1
- Patriots
- Sunday Morning / Sunday Evening
- Indiscretions
- Asi Trabajamos
- Bimoya
- Zansa II
- Bona Fortuna
- N'awlins
CD2
- Lost Tribes
- Three Postcards
- Slivovitz Trail
- When There Was Royalty
- Success △
- Two Lines
- Caribbean Anecdotes
- Carnavalito
- メンバー
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- Joe Zawinul(key,voice)
- Victor Balley(b)
- Gary Poulon(g)
- Manolo Badrena(per)
- Paco Sery(dr)
- Richard Bona(b)
- 内容と感想
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元Weather Report(WR)の頭脳,ジョーザビヌル率いるザビヌルシ
ンジケートの97年ワールドツアーからのライブ録音である。3つの
ライブを音源にしているため,曲によりベースが違う。
このツアーは去年日本にもきており,実は私は見に行った。日本
での公演は機材のトラブルが多かったが,内容的には同じで,私に
とってはその演奏が思い出されるようなアルバムである(^^;)。
さて,演奏内容であるが,最近アルバムを出してないザビヌルシ
ンジケートの以前からの流れの延長上にあるものである。もっと書
くと,WRの流れでもある。しかしなんというか変化はしているので
ある。特にこのアルバムではアフリカンミュージックへの傾倒が激
しいといえ,メンバーもアフリカンを半分くらい使ってるようであ
る。ザビヌルは以前から黒人音楽への傾倒が激しかったように思う
が,このアルバムの中の演奏はまさにその部分を純粋培養したよう
な演奏である。
なにがすごいかというと,ザビヌル以外のメンバーは実はリズム
楽器なのである。ドラムとパーカッションとベースはそうであるが,
ギターもいわゆるアフリカンギターらしく,単調なフレーズをベキ
ベキ刻むタイプ(これが結構速い,というか疲れそう^^;)のもの。
アフリカンビート特有の強力なリズムのうねりの中でザビヌルが一
人で,たくさんキーボードやボコーダを操り,不思議な色合いを付
け加えていく。ザビヌルはその風貌や歩き方(だいぶくたびれてき
た(^^;))からは想像できないほど複雑なラインを同時に幾つも操る
という往年の演奏。はっきりいって,強力なリズム隊に一人で応戦
し勝っているのだ。我々はその強力なリズムと色彩に身を委ねてト
リップできる。
しかし相変わらずザビヌルである。何故かというと,ザビヌル節
なのだ(^^;)。凄い強力な個性です。20年以上経っても全然飽きな
い。しかもどう真似していいのかわからないへんなフレーズ。
ザビヌルは強力な個性を保ちながら,どんどん前進している凄いミュー
ジシャンといえよう
- 総合評価(一言でいうと)
- WRファンにはお薦めです。アフリカンビートが好きに人にも。
- 購入日
- '98 May. 1st
98 May. 8th
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