Title
World Tour
Artist
joe zawiul + the zawinul syndicate
Label
ESC record(輸入盤)

曲目(2枚組です)
    CD1
  1. Patriots
  2. Sunday Morning / Sunday Evening
  3. Indiscretions
  4. Asi Trabajamos
  5. Bimoya
  6. Zansa II
  7. Bona Fortuna
  8. N'awlins
    CD2
  1. Lost Tribes
  2. Three Postcards
  3. Slivovitz Trail
  4. When There Was Royalty
  5. Success △
  6. Two Lines
  7. Caribbean Anecdotes
  8. Carnavalito

メンバー

内容と感想
元Weather Report(WR)の頭脳,ジョーザビヌル率いるザビヌルシ ンジケートの97年ワールドツアーからのライブ録音である。3つの ライブを音源にしているため,曲によりベースが違う。
このツアーは去年日本にもきており,実は私は見に行った。日本 での公演は機材のトラブルが多かったが,内容的には同じで,私に とってはその演奏が思い出されるようなアルバムである(^^;)。
さて,演奏内容であるが,最近アルバムを出してないザビヌルシ ンジケートの以前からの流れの延長上にあるものである。もっと書 くと,WRの流れでもある。しかしなんというか変化はしているので ある。特にこのアルバムではアフリカンミュージックへの傾倒が激 しいといえ,メンバーもアフリカンを半分くらい使ってるようであ る。ザビヌルは以前から黒人音楽への傾倒が激しかったように思う が,このアルバムの中の演奏はまさにその部分を純粋培養したよう な演奏である。
なにがすごいかというと,ザビヌル以外のメンバーは実はリズム 楽器なのである。ドラムとパーカッションとベースはそうであるが, ギターもいわゆるアフリカンギターらしく,単調なフレーズをベキ ベキ刻むタイプ(これが結構速い,というか疲れそう^^;)のもの。 アフリカンビート特有の強力なリズムのうねりの中でザビヌルが一 人で,たくさんキーボードやボコーダを操り,不思議な色合いを付 け加えていく。ザビヌルはその風貌や歩き方(だいぶくたびれてき た(^^;))からは想像できないほど複雑なラインを同時に幾つも操る という往年の演奏。はっきりいって,強力なリズム隊に一人で応戦 し勝っているのだ。我々はその強力なリズムと色彩に身を委ねてト リップできる。
しかし相変わらずザビヌルである。何故かというと,ザビヌル節 なのだ(^^;)。凄い強力な個性です。20年以上経っても全然飽きな い。しかもどう真似していいのかわからないへんなフレーズ。 ザビヌルは強力な個性を保ちながら,どんどん前進している凄いミュー ジシャンといえよう

総合評価(一言でいうと)
WRファンにはお薦めです。アフリカンビートが好きに人にも。
購入日
'98 May. 1st

98 May. 8th


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