- Title
- Death and the Flower(邦題:「生と死の幻想」)
- Artist
- Keith Jarrett
- Label
- impulse
- Songs
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- Death and the Flower
- Prayer
- Great Bird
- member
- Keith Jarrett(p, sax, flute, per)
- Dewey Redman(sax, per)
- Charlie Haden(b)
- Paul Motian(dr, per)
- Guiherme Franco(per)
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- 内容と感想
- いわゆるキースジャレットの「アメリカンクァルテット」
の最高傑作といわれるアルバムです。最近キースジャレットを聞き
直しているのと,インパルスからボックスもの(未発表トラック付
き)が出てたとかのきっかけでまた聴き直してます。
アメリカンクァルテットはバンドとしても即興,斬新性,アバン
ギャルドな肌ざわりという意味ではキースのユニットの中では最高
であるのですが,その傑作といえるだけあって,このアルバムの完
成度は高いです。特に一曲目は,20分以上という長さの中に,パー
カッションやフルートを使った呪術的な雰囲気から,バンドの編成
になり怪しさの中に美しさを秘めた曲への展開,更にサックスが入
り,曲のエントロピーが急激に減少する感じがドラマチックであり,
聴く方の集中力を決して減少させることはありません。
キースは他のバンドもそうですが,演奏時における曲のエントロ
ピー制御がむちゃくちゃ巧みだと思います。何が何だかわからない
混沌としたところから,スッと骨格のあるところへ持っていくとこ
ろの変化がカッコいいです。
後の二曲は内省的なバラードとパーカッションとテーマが全く異
なる乗りで演奏するちょっと変わった曲。長さからして,そんなに
展開はないが,それぞれひかるものがあります。特に二曲目のバラー
ドは私はどこかに連れていかれる気がするくらい,美しいく悲しい
です。
- 総合評価
- キースジャレット名盤を5枚挙げろといわれたら,入るのでは?
それほどの名盤です。
- 他の人が書いた評価および関連リンク
- 加藤さん
- 購入日
- 不明
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98 Jul. 20th
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