私の周りであまり話題になってないのが不思議なので取りあげました。まずメンバーを見てください。物凄い豪華な面子です。 そして曲名。メセニーやキースの曲に目がいきます。オリジナルも あるようですが他にもデイブクルーシンやオーネットコールマンの 曲もあるようです(あまり詳しくないのでわかりませんが^^;)。 というわけで,スペックだけでもすごいので,話題性十分かと 思うんですが,実際に聴くと,どの曲も非常に美しく演奏されています。 ハイテンポでぐいぐい行くような曲は無く,スローやミディアムテンポで マイケルが朗々とメロディアスなソロを取る…という感じの曲が 多いです。曲によってはオーケストラがいたりして,これまた ジャズというより映画のサントラとも言えそうな感じのものもあります。
実はあまりに豪華なメンバーと選曲,そして聴きやすいアレンジという ことで,「売れ線を狙ったな」と思ったりもしました(^^;)。 チャーリーヘイデンはメセニーとのデュオでもメロディアスで 優しいアルバムを作り結構評判でしたから…。
とはいえ,まぁ確かに「そうかな…」とは思ったりするんですが, だからといって,この面子が顔をそろえて演奏するなんて 夢みたいだし,決して手を抜いて演奏をしているわけではないので, あまりそういうネガティブな聴き方をしないで単純に各メンバーの 演奏を楽しめばいいのだと思います。
わたし的にはトラベルズとプリズムの演奏がやはりうれしいです。 でもこの面子で演奏しても曲自身の良さを実感してしまいますね:-)。
わりと静かに演奏してるので,疲れているときに癒すために 聴くのも良し,聴きやすいのでジャズをあまり知らない知人に 勧めるも良しかと思います。なんとなく大人のアルバムと いう感じです。
しかし,このアルバムも売れたら,またこういうの出してくるのかなぁ…。