映画「レッド・ツェッペリン・ビカミング」を観て

私はミュージシャンのドキュメント映画はよく見るのだけど、大抵 はマイナーな小さな映画館で上映される。この映画はなぜかTOHOシ ネマズでの公開で、なぜだろう?と思った。ただ1日一回だけの上 映とはいえ、10名以上客は入っていて、少し多いと思った。まぁ私 より年配の人が多かったけど。
タイトルの通りツェッペリンの映画である。ビカミングというよう に、ツェッペリンが成功するまでを紹介してる。メンバーへのインタ ビューと関連動画を紹介するという意味では、よくある記録映画で ある。ただ、本人たちの演奏映像だけではなく、メンバーが小さい 頃に聞いていた音楽を映像付きで紹介しているのが、かなりの量で、 当時どういう音楽があったのかがよくわかってとても勉強になった。 そういう動画ばかりかと思うと、ツェッペリンが結成された後は、 ライブ映像をたっぷり流していたが、これも見たことがない映像が 多くて、よく集めてきたなと思った。
メンバーへのインタビューはこの映画のためにとったものだろう。 最近のジミー・ペイジやロバート・プラント、ジョンポールジョー ンズである。そしてボンゾはどこかでとったのだろうインタビュー の音声があってそれに関連動画を絡めて紹介していた。多分3人は、 別々にインタビューしたようだけど、ボンゾのインタビューは、他 のメンバーも聞いているのか、ツッコミを入れるような発言もあっ て嬉しくなった。バラバラと書いたが、喋ってる内容はうまく同じ 話題を絡めていて、まるで集まって喋ってるようでもあった。こう いうところも丁寧だと思った。
前半は各メンバーが子供の頃からどのように育ったのかを振り返っ ていた。どのように音楽に出会い、どういう音楽を聞いたかを紹介 していた。 私はあるミュージシャンが成功する時、どのように周りの音楽に影 響を受けたかに興味があるので、とても面白かった。そしてどのよ うに成功したのか、その道のりを結構丁寧に語っていた。
私はツェッペリンはペイジがヤードバーズに入ってからの経緯しか 知らなかったので、それ以前にかなり豊富なミュージシャン経験が あることを知って驚いた。ジョンポールジョーンズもスタジオミュー ジシャンとして多忙だったようだし、ロバート・プラントは、ボー カリストとしていろいろと試行錯誤していたようであった。
そして4名が出会ってバンドができ、成功する間にペイジがどのよ うな戦略を立てたのか、まずはアメリカでレコード会社に売り込ん だ話とか興味深かったらし、ライブでの即興演奏なども荒削りな演 奏から、完成度が高まっていく様子が感じられた。
ちょっと嬉しかったのは、メンバーは多分、集まって撮ってないと 思うのだけど、それぞれがお互いを尊重しており仲がいい感じが伝 わってきた。バンドと称していても、主要メンバーとサポートのよ うに別れてるバンドが結構多い中で、ツェッペリンはジミー・ペイ ジが作ったバンドだけど、お互いの才能に触発されてスタイルが出 来上がってきたことメンバーが自覚しており、互いに尊敬しあって る感じが伝わってきた。
まぁそういうわけで、見てよかったです。


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Last modified: Sep. 30 2025
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