どうも今やってるアニメ映画の中で一番評判がいいようなので(笑) 観に行ってみました。
時をかける少女というと,原作は遥か昔にどこかで読んだ気がします。 NHKの少年ドラマシリーズは見たかも知れませんが,見たことも 忘れてます。原田知世の映画は…たぶんTVかなにかでみました。 ちなみに当時は原田知世が好きでした(^^;)…。 というわけで,原作がどういう話だったか…というと,タイムトラベルを する少女とか,科学室で何か能力を得たぐらいしか覚えておらず, なんのためにやっていたか,どういう性格だったかとかは すっかり忘れていたのでした…。
で今回のアニメ映画,おもしろかったです。主人公の女の子がとにかく元気で, 良く動き良く転び良く叫んでました。青春群像…というか ジュブナイル的なお話としても良かった。男女の友情から愛情に変わっていく過程に 戸惑う少女というか…。「いつまでもこの楽しい時が続けばいい」という モラトリアムに対峙したりとか…。
一般向けというよりアニメファン向けの映画でしょうけど, マニアックな演出はなくて,普通に青春映画としてもいいんじゃないでしょうか?。 昔だったらアイドルの新人がやっていたような映画なのかも知れませんが, アイドルより演技はいいし,アニメじゃないと怪我をするような 体当たり演技もしてるので。
で,冒頭に書いた通り旧作のことを忘れていたので, 今回の映画が,原作に忠実な話なのか,それともかなりいじっているのかは わたしは知りません。ただし,結構小道具は今風です。携帯電話あるし。 個人的にはリメイクというより,続編的な位置づけじゃないか?…と。 というのは,主人公の相談役になっていたおばさんが, どうも旧作の主人公に思えたからでした。ラベンダー持ってたし。 その役を,原田知世がやれば悶絶ものだったのにとか(笑)。
とか思ってはてなキーワードの時をかける少女をみると,役名から その辺がどうも伺い知れます(^^;)…。で,さらにネタバレで突っ込むと, SF的にはかなり適当なんですね。そもそも タイムリープというのがタイムトラベルとはかなり違うようだし, 単に時間を巻戻しているようにしか見えない。主人公が飛んだ先に 別の主人公がいたりしないし,過去にしかいけないのだから, 巻戻しみたいに思いました。でも未来人は未来に帰って 行ったようですが…。だから未来で彼が待っていても, 主人公はどうやってあそこに行くのだろう…とか,彼は絵をみれたのだろうかとか 思ってしまいました。いや,むしろわたし的には,ずっと待っていて, 思い人に会えなかったおばさんの方に感情移入してしまいます(笑)。
まぁそういう(どういう?)わけで,結構な良作だと思いました。でも お客さんをみると,アニメファンが多くて,普通の人が観に行くのに 躊躇しそうな感じでしたが,もっと多くの人が観ればいいなぁと 思ったアニメ映画でした。
ちょっと追記.大事な話を忘れてました.
この映画もちろん5.1chか6chで音声は録られてますが,実に巧みに それが演出に効いていました.特に会話の時とかに,敢えて 喋って無い人を画面に映し,後や横から声を聞かせる事により, 画面に映っている人が会話を聴いてる様子や,会話の外に いる感じとか,そういう表現になるほど…と. そういう意味では自宅でステレオのテレビで見るよりは, 映画館とか5chとかのシステムで見た方がいいように思います.