映画館で観ました。映画館で映画観るなんて久しぶり,って言いた いところですが,半年前にウルトラマン,その前に妖怪ウォッチを 息子と観てます。ですが,今回は息子と一緒ではありません。一人 で映画館で観たのは久しぶりです。
ネットであまりにも評判がいいので,どうしても観たくなったので した。息子と言っても良かったのですが,政治映画ということで, 小一の息子には辛いか?…ってことで一人で行きました。実際,うー んどうかな,ゴジラが暴れるシーンはいいけど,確かに部分的には 子供には退屈かも。 ではありますが,大人である私にはぜんぜん退屈しませんでした。 見に行って大正解です。
さて,本映画,始まるまで情報をとにかく公開しなかったそうです が,現在徐々にネットで感想を見ることができます。とはいえ,ス トーリ的には非常にシンプルです。実にゴジラらしいストーリ。東 京湾になぞの巨大生物が現れて,街を破壊する。いったんその怪獣 は海に消えるが,また来ることが予想される。政府はその怪獣ゴジ ラに対抗する策を練る。そしてやってきたゴジラをやっつけるとい うプロットです。オリジナルのゴジラとほぼ一緒。
ただし本ゴジラの面白さは,それを現在の日本にやってきたら?… という想定で描かれてること。普通に考えれば,政府に臨時に対策 室ができ,対抗策を練るでしょ?,そしてアメリカとかも介入して くるよね,というあたりをリアル風に描いている。対策室を作るに は政治的手続きがたくさん必要だし,その前に政府発表が必要だし, 緊急事態宣言をするとか,もうたくさんの政治・行政の手続きが必 要なのです。それを若手政治家を主人公にして描いている。
あちこちで言われているけど,これは災害対策映画であり,緊急事 態映画です。まぁ自衛隊の攻撃対象があるって意味じゃ災害という より戦争ぽいですが,攻撃対象はあくまでも一つの個体ですから。
というような映画なんですが,300人以上の俳優を使って,それも わりと顔の知れた俳優を適所に使って,回していくところはすごい なと思いました。特撮もすごくて,とにかくお金が使われていると 感じました。ネットで一部制作費やすいと書いてるのを見ましたが 本当でしょうか?。日本の映画でこれだけの俳優と完成度の高いCG を使った映画を私は見たことがありません。そしてお金をかけてい るのが,見事にいい方向に働いている(宣伝とかにはお金かけてな いのでしょうけど)。本気を出したらいいものができたというのは, いい仕事をしたと感じさせます。
2時間の映画ですが,まったくだれることなく見れました。政府の 中のやり取りなのでとにかく会議とかのシーンが多いのですが,退 屈しません。台詞がむちゃくちゃ多くて,何言ってるかわからない ことも多いんですが,それも含めて楽しめます。まぁ大体わかりま した。役者が会話をしてるだけで何十分も魅せる映画ってすごいな, と思いました。
まぁそういう政治映画ですが,ゴジラの暴れ具合や,自衛隊との戦 いも実に魅せます。これは映像を見てくれとしか言いようがありま せん。これまでのゴジラの中で一番強そうです。巨神兵の様でした が(笑)。
いか,どうでもいい話ですが,いくつか突っ込み。
一度海に帰ったゴジラが再上陸するシーン。鎌倉から上陸し横浜, 武蔵小杉,と進んで多摩川でようやく自衛隊の攻撃が始まりますが, 数日も準備の期間があって,どうして鎌倉の上陸前に攻撃できなかっ たんでしょう?。
凝固剤を口から流し込むのには笑いました。そんなんで全身に回る んですかね…。いくらからだが硬いから…って言っても。
他にも突っ込みどころはありますが,まぁ許容範囲です。でも,ゴジラが暴れまわるシーンにはあまり爽快感なかったですね。 やっぱり今回のゴジラが,地震や津波のような災害を連想させるか らでしょうか。被災する人々や街を見るのは正直辛かったです。
とはいえ,本当に面白い映画だったのは確かです。こんな映画を作 れたのは,スタップすばらしいと思いました。ありがとうございま す。でも外国人に受けるかな?…受けてほしいけど。
Last modified: Sun Aug 14 15:23:35 JST 2016
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