さてストーリは,空想好きで内気な少女アメリのお話。 しかし,本人を含め両親,そして周りにいるキャラクタは 一癖も二癖もある人ばかり。 ある日アメリが22歳になったとき,フッとしたきっかけで, 彼女は「人を喜ばせること」に喜びを見いだし, おせっかいなり悪戯をしはじめます。 そして,そういうのをやっているうちに,ある青年に 一目惚れ。あとはその青年を自分に振り向かせるために, いろいろ駆け引きをするというお話です。
まぁ,こうやって文章に書くと非常にベタと言うか, 在り来りな話のようですが,そこは映画。ストーリではなく, いろんな演出,そして絵が,かなり凝ってると言うか 個性的と言うか…。コマ割やちょっとしたCG,パース, いろんな手法を使ってますが,決して押し付けがましくありません。 むしろギャグ的表現に使っていたりします。それでいて, あたふたしてる感じもなく,全体的にホノボノとしてます。 そしてパリの街をとても綺麗に描いてます。 部分的に,ちょっとエゲツナイところもあるのですが, そこがまた,良いスパイスになってますし,流れる ナレーションが,これまた結構おもしろいです。
あとは好みの問題でしょうが,私はヒロインのアメリを演じる オドレイ・トトゥの顔が偉く気に入ってしまいました(^^;)。 それで,見に行った様なところもあるんですが,実際に スクリーンの中では,とても可愛らしくとられてました。 フランス語って喋るときの表情がいいですね:-)。
ストーリとかを期待する映画ではないです。 あんまり「おもしろい」って扇って書くと,実際見に行ったら 期待しすぎてがっかりするかも知れないので止めておきますが(笑), なんてことはないさりげない映画なんですが,見終わったあとの 満足感というか新鮮な感じはとても大きかったです。
以下細い点ですが,ちょっと思ったことや,突っ込みなどを…。
- 主人公が22歳って言うのはなんか良いバランスですね。 内気だけど,男性と付き合って*みた*ことがある,って いうのも普通でいいです。
- セックスの描写がとてもよかったです…っていうとエロチック? っと思われるかも知れませんが(笑),逆で,すごく普通に 描いてました。まぁ大人は誰でも恋愛すればやるもんでしょう…って 感じで。
- フランス映画って,とてつもなく退屈なものも多いけれど, うまくはまると私にはとても良い映画になる気がします。 リック・ベンソンとかもそうですが,ちょっとはエンターティメントを 知ってる人の方がいいようですね。
- 3分間写真の謎の男のエピソードはどこかで 見た聞いた記憶があるんですが,なにかで同じ話 あったかなぁ…。
- アメリは飲食店の店員をやってるだけのようですが, その割には結構いいところ住んでいるなぁ(笑)。 まぁ家や家具は古いですけど…。こういうのって フランスではリアルなんでしょうか?。良く思うんですが, 日本って国は,最低の生活をするために必要な収入金額が 高い気がするんです。お金がないならないなりに住めるなら それはそれでいいことだと思うんですが…。