私の病気について。その3

日記の方に少し書いたかもしれませんが,今年の9月で手術をして 3年過ぎたということになります。前回病気についてまとめて書いたのは 術後2年目でした。書かなかったのは状況が悪いとかじゃなくて, むしろ逆で,あまり病気のことを気にしなくなったから。つまり 病気から遠くなっていて寛解に向かっているからでしょう。 いい話ですが,便りが無いのはよい知らせ…というのと 一緒で,人は調子がいいときはそのことを忘れてしまうわけです。 とはいえ,調子がいいときこそそのことを述べるべきだし記録して おくべき…とも思いますので,そういうわけで簡単に。

去年の9月の検査を無事に通過し,それから半年後,つまり今年の 3月までは,いつもどおりそれなりに病気のこととかを考えて いたように思います。徐々に病気のリアリティはなくなってきては いましたが,体のどこかというかおなかのどこかが痛くなると やっぱり不安になります。3月の検査で異常なしといわれたときに, 主治医の先生に少し大丈夫な可能性が高い…といわれたことが きっかけかもしれませんが,3月以降は凄く気が楽になった気がします。 今年の9月の検査時には,次の検査から内容を軽くするといわれて さらに気が楽になりましたが,思い返すと3月辺りからやっぱり 気が楽で,それ以降は相変わらずおなかが痛いのですが,たぶん大丈夫だろう みたいな感じに思ってます。

すい臓がんは肝臓と肺に転移しやすい(というか大抵のがんは肝臓に転移する 確率が高い)のですが,肺なら一年程度,肝臓なら三年程度までに再発する ことが多いようです。ガンの危険度は5年生存率で語られることが多い 様ですが,たぶん5年以内に亡くなる方は,三年のうちに再発している のでは無いか?と思うと,今再発してないってことは5年生存には ひっかったのではないか?という気がしてます。
というか,ガンの手術をしたあとすい臓がんについていろいろ調べ, 3年というのは一つの山だと思ってたので,3年を無事すぎたという ことで,結構今は安心しています。
というわけで実は今年の9月以降は,結構会社の飲み会でもお酒を 飲むようになりました。まだ自宅で晩酌とかはしませんし,外で 飲むときもビールとワインくらいですが,まぁ普通に飲んでいると いえるでしょう。

ただし,厳密にはわたしの病気は膵内分泌腫瘍ですい臓がんではありません。 すい臓がんは足が速いガンですが,内分泌腫瘍は足が遅いので,同じ3年でも 意味が違うようにも思います。ただその分すい臓がんほど怖く無いのかも しれません。なんせ膵内分泌腫瘍(ガン)は患者が凄く少ないので, あまり詳しく書かれて無いのが悩ましいところです。すい臓がんほど 怖くない…というのを心のよりどころにしてます。

実は,3月以降,あまり病気のことを考えなくなったのは, 3月に妻が妊娠したことが大きいかもしれません。自分の子供が無事生まれてくれば, とりあえず,手術をして生き延びた甲斐があったと思います。 今はただ無事に生まれてくることを祈るばかりです。
あと子供が出来ることとも関係してますが,妻との同居に向け, 6月に引越し,その関係で6月から半年経っても片づけでばたばたしてますが, それで体調が疲れでイマイチながらも引越し疲れと仕事のせいかな?と 今は思ってます。

いずれにせよ,今はあまり病気のことは意識してません。いろいろ 不安要素がまったく無いわけではないし,傷の痛みとかその他の 不調が無いわけでもありません。ただ,それがガンの再発の可能性とは ほとんど考えなくなっているようです。

次は…いつ書くかな…。

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'09 Dec. 12th


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