もどる自分の中で綺麗に考えが整理されているわけでもないのですが, 最近ずっと思っているので,とりあえず吐き出しておきます。 すごく当たり前の事を書いているような気もするし,逆に大き な思い違いをしてるかもしれないのですが,それも踏まえて。
書きたいことは,人は結局腹が減るから人を殺すのだろう,と いうことです。もちろん,これの中には,快楽殺人犯の様な人 は含みません。一般に言うところの戦争とかそういうのです。
子供の頃,よく言われた命題に「動物の中で同種を殺すのは人 間だけだ」というのがありました。うそか本当かわかりません。 でも確かに動物が同種の戦いで相手の息の根を止めることは希 かもしれませんが,例えば縄張り争いや,メスの奪い合いで戦っ た後,負けた方が,餌場を奪われ餓死したり戦いの傷が元に死 ぬことはあるのではないでしょうか?。それは同種を殺したこと にならないのでしょうか?
先にあげた命題には同種殺しは本能的なものではなく,高度な 知能により起こるものというニュアンスを感じますが,私はむし ろ同種殺しも非常に原始的な感情に基づいているように思いま す。つまり腹減った(食欲)ということ。ややこしいのは人間の 場合,因果関係を理解できるので,このままでは喰えなくなる… と想像する場合も含みます。あと自分の身の危険を感じる場合。
今も世界各地で紛争やテロ行為が起きてますが,決まって貧し い国です。くいっぱぐれる心配のない国では衝突はあっても実 際の人殺しまでにはあまり発展しません。人間は尊厳が必要と か,思想の自由が…とか言いますが,結局のところそれを直接 の理由の様に言いつつも,人を殺すのは貧しい国です。
古代のヨーロッパや中世以前の日本でも,飢饉とかで貧しくなっ たら,近隣に戦争を仕掛けたりしていたようです。戦争は国の 尊厳を守るとかじゃなくて,単に狩りだったわけです。
もっとも,実際に戦争を起こす場合は,腹が減ったからとか今 はほとんど言いません。書いた様に国の主権の問題にしたり, 思想や民族問題とかにすりかえられます。でもそれは単純に食 べ物がなかったり,職業がなくて近いうちに喰えなくなるという 恐怖が結局のところ人をたきつけているように思います。
戦争の話を書きましたが,強盗などの犯罪にもそういうものが 含まれているように思います。そして戦争の場合,喰うに喰え ず始めたのに,結局のところ多くの人が満腹になることなく,死 んでいきます。これは悲劇でしかありません。
なぜこういう事を書いたかというと,平和のためにはみなが最 低限安全に食べていける社会が必要なのではないか?というこ とです。豊かさこそが平和のために必要だということです。で すから「欲しがりません,勝つまでは」という思想は間違いで す。また戦ってくる人たちを追い込むのではなく,腹いっぱい にさせる…って事こそが大事だと思います。なぜか世界はそう 思ってない気がしてます。
Last modified: Thu Sep 18 16:08:32 JST 2014
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