お金持ちになる方法(04/06/20)

一応念のために書きますが,下の事を真に受けて,なにか 損害を受けても,わたしは対処できません。

動機

身も蓋もないタイトルです。厳密にはそういう意味じゃなくて, 仕事で美味しいことができる方法…でも良かったんですが, でもこれから書く方法が決して美味しいと感じる とは限らないので,まぁやっぱり稼ぎが増えるという 意味で「お金持ちになる方法」としておきます。

わたしは少なくとも現状はあんまり会社の中で偉くなるとか, 給料が増えるという事に対してストレートに執着は しておらず,単に好きな仕事楽しく仕事という 観点で現在,そして将来の事を考えています。ただ, 楽しく仕事するために,もう少し偉くなると助かる…とか いうのはあったりします。そしてお金に執着しない…と 言いますが,それはやっぱり今現在の自分がお金に 困ってないから言える話であり,食べるの遊ぶのに 困るようになればやっぱりお金が欲しいと思うのだと思います。 皮肉な話ですが,お金に汚くならないためにはある程度 お金を稼ぐ必要があるわけです。そうじゃないまさに 清貧という人もいるんでしょうけど…。ついでに金持ちでも 金に汚い人もいます。

社会に出て10年以上経ってくると,だいたい分水嶺というか, 中間地点というか,つまり新入社員位の立場も見えるし, 上司というか会社の意思決定をしてるような部分も見えてきます。 会社という組織の中で成功してたくさん給料をもらっている人, そうで無い人を見比べると,会社で認められる…,そして その基本原理を理解すると社会で認められる…のに何が必要か?, というのが何となくわかってきます(もちろん,現在の私が 勘違いしている思い込みかも知れませんが)。しかし,一方で 若い人をみると,おそらくそんなことは全然意識せずに 仕事をしているようにも見えます。

そしてそれは会社に限らず,いろんな 業界に通じるような気がするので,それを書こうと思うのでした。 ちなみにそれがわかっても誰でもできることではないし,そして 私自身がそういう能力を発揮しているわけではないので,実際は 違うのかも知れませんが…。

三つの能力

さて,その必要な能力…,もしくは特質…というかそれは おそらく次の三つをすべてもっていて,その度合いが 強ければ強いほどいいと思います。それは の三つです。ちなみに命名はわたしが適当にしてます。

独自性

独自性とはわかりやすく言うとオリジナリティですが, もうちょっと具体的に書くと,「他の人で代わりにならない」と いうことです。もしくは「いままで誰もやったことがない」結果とか の場合もあります。

逆な場合を考えてみるとわかります。世の中に必要な仕事は たくさんあります。誰かがやらなくては行けない仕事。しかし それが誰でもできるような仕事の場合,残念ながら大した収入に つながらないように思います。バイトというのはある意味,長い期間 訓練なくてもできる仕事ですから,やっぱりそんなに割がいいものは ないという事です。

他の人で代わりにならないというのは,その人が特殊な何かを もっているという事です。能力だったり,経歴だったり,容姿だったり, 性格だったりいろいろです。 また独自性の一種で例えば芸術作品研究成果の 様なものもあります。これも人がなかなかやらないものであれば 独創性が高いことになります。ただしこれらの独創性も,次に挙げる 二つの性質が全くないと実は単なる「変ったもの」になって しまいます。

経済性

経済性とは簡単に言うと「役に立つ」こと, または「お金になる」事です。つまり他の誰かに お金を出してまで必要とされているということです。 通常そのお金の額が大きいほど「マーケットがでかい」と か「経済効果が高い」とか言われて,有り難がれます。

これは非常にわかりやすいように思います。しかしやっぱり 落とし穴があります。上に書いたように,誰かがやらなくてはいけない 様な仕事というのは,必要とされているわけですから 経済性ががあります。ですがそれに独自性がなかったり, また後で述べる創造性がない,つまりルーチンワークをひたすら こなすだけであれば,どうしても多くの収入にはつながりません。 誰かがやらなくてはいけない仕事なので役にはたっているのですが, そういうことになります。

創造性

創造性というのは,これまでなかった価値を作り出すとか, 新しいビジネス形態を考えるとか,そういう意味です。最初に挙げた 独自性の中で取り上げた芸術とかもそれに近いように思うかも知れませんが, 微妙に違います。コンテンツはいずれも独自性をもってますが, 創造性が高いものと低いものがあります。まぁわかりやすくいうと 芸術作品は独自性と創造性の両方はデフォルトでもっているとは 言えますが…。

話がそれましたが,創造性とは会社とかでいうと企画力みたいな ものです。独自性があって,経済性があっても, すでに以前からわかっている事の繰り返しであれば,あまり 多くの収入につながらないという事になります。

三つがそろうことが大事

さて,みっつの性質を挙げましたが,ほとんどの場合はこの三つが それなりにそろっていることが大事です。上にも書いてますが, どれか二つがあっても,もう一つが極端に低いと,今一つです。 もっとも例外はおそらくあって,例えばスポーツ選手等は 独自性(一番能力が高い)と経済性(客を呼べる)があれば,あまり 創造性は要らないかも知れません。もっとも創造性(例えば新しい 戦略とか考えることができる)をもった選手の方がさらに指導者等に なれる気もしますが。

これらの三つの性質を漏らさずもてることが,会社で出世するとか 収入を多く得るとかに重要ですが,まぁやる業種によって そのバランスは違うとは思います。しかし若いときに意外に 意識しないのが創造性です。独自性や経済性は結構意識していて, 「オンリーワン」になろうとか「大きな市場を動かそう」とかは 考えがちですが,「新しい仕組みをつくろう」というのは結構 上の方にならないと意識しないというかそういう能力を発揮しにくい もののようです。わかりやすく言うと,社会で偉くなっている人というのは, 「その人の仕事(独自性)によって,どれだけ多くの人(経済性)が新たに (創造性)仕事を得ているか」という事だと思います。 ですから,ある意味,政策や施策を考える政治家や官僚が良い想いを するのは当たり前のことなのです。 そしてその人の創造性というのは,継続して創造しないと 下がっていきますから,実はそんなに楽というか簡単な 能力ではありません。

後は本人の納得

というわけで,偉くなる,収入が多くなる,美味しい想いをする ために必要な性質を三つ挙げてみました。まぁそれ以外に 運とかもいろいろあるのですが,基本はこの三つだと 現在は思ってます。ですから今よりもいい収入を得たいと思ったら, これらの能力がしっかり発揮できてるか?…を考えれば すこしは納得のいくものが見つからないか?と思います。 もっとも仕事とか業種がわかると尺度が変るので,単純に 比較はできませんが:-p。

実はこういう整理をしたのは,わたしにとっては,もっと 収入を得たい…からではありません。むしろ逆で,「わたしは この辺の感覚が弱いからこんなもんなんだろうなぁ」とか「そこまで してそうしようとは思わない」という納得を得るための 部分もあります。実際わたしは独自性や創造性はかなり意識しますが, 経済性の意識は低いのです。市場のため,人のためよりも どうしても自分自身の興味や新規性に目がいく性質なのです。 しかしそれは自分がそれを納得していれば,あまり社会が自分を 評価してくれなくても,そんなにショックは受けません。 三つの性質を発揮している人が自分より美味しい目をみていても, 「まぁ当然だろうなぁ」という位にしか思わないのです。

ルールをわからずに,戦いに参加させられ,気が付いたら負けていた, というのであれば,悔しいです。でもわたしは意外に社会の ルールはわかりやすい様に思ってます。ですから,そこで 美味しい想いをしている人にそんなに怒りは感じなかったりも するのです。今回は「収入」とか「美味しい想い」という 物差しで書きましたが,生きがいはもっと多くの物差しで 測られるものです。ですから三つの性質を自分が発揮できなくても, 他にもしあわせになるための性質はたくさんあるのです。 それが納得できればいいのではないかと思います。

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04 Jun. 20th

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