やっぱり空気の音がいい

今回は一人言らしく軽く:-)

知り合いが個展をしているので,見に,いや, 聴きに行ってきた(とかっても実は自分もスタッフに連名になって たりするんだが^^;)。サウンドスケープとかやってる知り合いで, 実際に公共施設のサウンドデザインとか(例えば新横浜のサッカー場) をやってる人だ。

そういうわけで個展もものを飾るのではなく, 音を飾ってある。あまり広くない空間だが,スピーカを十数個 転がしたり吊したりして,単なる自然の音を流しているだけのもの。 ではあるが,繰り返しの周期や,配置にやはりノウハウがあるようだ。 実際にその会場にいって,薄暗い中,客も少ないので(笑),仰向けに 寝転がり目をつぶってみた。これが意外にその場所(森とかだろうか?)に いるような錯覚に陥る。多分,これを2つのスピーカで聴いたり, ヘッドホンで聴いても絶対そういう感覚にはならないのではないか? やはりたくさんのスピーカをうまく配置して聴くからなのだろうか?

私は以前ヘッドホンで空間性を表現する研究をしていた関係で, かなりヘッドホンの音を聴き込んでいた。また通勤やであるときは 携帯のCDプレーヤやラジオを聴くので,これもヘッドホンである。 車はスピーカだが,良く考えるとそれ以外でスピーカの音を 聴くことが減っていたような気がする。

最近フとしたことで,スピーカで音楽を鑑賞し,その音があまりにも ヘッドホンで聴いていたときと違って聴えたため,スピーカで 音楽を聴くことにはまってしまっている(^^;)。 なんか「あぁー,この音,忘れていた…」という感じだ:-)。 とはいえ,私の自宅にあるスピーカなんて2つで5万程度のものだ。 決して高くない(とはいっても最近はオーディオにお金かける人 少ないので,高いと思う人もいるでしょうが^^;)。スピーカの 上限なんて何十万もする。それに対しヘッドホンの上限は, 特殊なものを除くと5万程度。仕事の関係上2〜3万程度のヘッドホンも 持っているので,ヘッドホンの方がハイエンドなものを使っている 事になる。

しかしそれでも,スピーカの音の方が気持いい。体を包んでくれる 様な気がする。実際に音楽のミックスもスピーカで試聴されながら 調整されているので…っていうのもあるかも知れない。 そういえば,昔絵を描いているとき,「空気」を描くことを気にして いたが,スピーカの音にも自分の周りの空気で味付けをされている。 空気味が気持いいのかも知れない。

前述の十数個のスピーカで…というのは実際の音の配置が 空間で行われいるために,更に気持いいのかもしれない。 現在のオーディオはほとんど2chだが,規格上は5chのものとか ある。以前デモを聴いたことがあるが。2chとは比べ物に ならないくらい,柔らかく且つクリアな音であった。 5chの音楽ソフトはまだ出ていないし,つくる手間を考えると, 今後そんなに出てくるのか?。またそういうソフトがあっても, 自宅に5chのスピーカを配置できるのか?,とかいう問題はある。 出て欲しいけど…。

しかしやはり空気を通した音は気持いい。最近はスピーカで 音楽をならしまどろむのが休日の楽しみになってたりする。 また,外に出て自然音でまどろんだりもする。 疲れがとれる:-)。 ヘッドホンでばかり音楽を聴いている人はたまには,スピーカで聴いてみましょう:-)。


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99 Jul. 21th

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