経済成長,ファーストフード,効率主義,そういうものが前提で 成り立っている現在の日本をもう一度問う本。「パパラギ」とか 「経済成長がなければ私たちは豊かになれないのだろうか」等の 本が引用されてます。そういう意味じゃ,斬新なことを 言っているというより,うまくまとめた本ですが, いろんな意見をうまくまとめているので,結構説得力があります。単なるエコロジーの本というよりは,今を楽しく生きよう…という本, つまり,「時間が無い」と焦っても,そこでたまった時間を うまく使えてない,現代人の滑稽さを指摘していて,結構, いい感じにです。
なぜ現代人こんなに「急ぐ人」になってしまったんでしょう。 「速い」ということは基本的にいい意味に使われます。「速い」が 悪い意味に使われるのは,セックスくらいだ…という話には, 結構笑いました。しかしこれって本質的な話だな…とも 思いました。楽しいこと,そしてコミュニケーションには時間を かけた方がいいということでしょう。
時間がないと急いでも時間は余りません。むしろゆっくり 生きることが,ある意味時間にルーズに生きることが, 時間を豊かに使えることなのだと思います。
全く同感,わたしもそう思う…と言いつつ,私はここまでうまくまとめられない だろうなぁ…という意味で,おすすめの本です。
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