最近読んだ本から…メモなどを。
書籍編
- 脳内汚染(岡田尊司著)(06/05/03)
- この本を買った理由は忘れましたが, /.jpにトピックとして挙っていたので, それで買う気になったのかも知れません。リンクでは, 例によってトンデモ本扱いしてるコメントが多いのですが, 中には「トンデモ本扱いする人こそ読まずに決めつけてる」と 言ってる意見もあるので,それで読む気になったのかも。ちなみに サイコドクターぶらり旅さんの感想が, 結構冷静で参考になります。
わたしとしては…,まぁわたしもゲームや映像メディアが 少年少女の凶悪な事件の原因になってる部分もあるなぁ…とは 思います。でもそれは新しいメディアが生まれれば,そういう 要素はどんなものにもあって,やはり繰り返されてきたこと。 映像メディアに限らない話なのでしょう。
読んでいてちょっとひどいな…と思ったのは,犯罪が アメリカでは1960年代から,日本でも80年代あたりから 増加してるのに,ネットとビデオゲームを集中的に 叩いていること。そのころはありません…って:-p。もちろん, 著者はテレビの影響も言ってますが,口調が全然違います。 自分がテレビ世代だからテレビのことはあまり強く言えないって 事でしょうか?。
あと,ゲームにのめり込む子供の事をまるで薬物中毒の様に 言うこと。根拠で脳でドーパミンが増えるから…と言ってますが, 別にゲームに限らず,スポーツやセックスやその他楽しく興奮する ものはなんでも出ますって…。最近なんでも脳内物質とか 脳の活動…とかそういうところにスポットを当てて語ろうと する傾向が強いですが,少し抵抗を感じます。脳を観ると 人間の心がわかったようになる…っていうのもどうかなぁ…と。
で,まぁゲームをやってると脳が興奮してハマル…なんって いうのは今更ながら当然で,だったらなぜそれがスポーツや セックスより悪いのか?…危険なのか?…っていう辺りを 語らないと話にならないと。個人的には著者も一応指摘してますが, はじめる年齢が低いと問題,あとスポーツとかと違って 肉体的な限界が来にくい…っていう問題もあるかな…とは 思ってます。
まぁそれはいいとして,ゲームだから危険…という考えは どうかな…と。どんなメディアでもどんな娯楽でもそういう 要素はあるし,逆に「癒し」というか犯罪を抑制してる部分も あるでしょう。人間の心とからだの成長を促している部分も あるでしょう。情報や趣味にはそういう部分があるし,多様化 してるので,旧来の常識が当てはまらない…って言う部分が ふえてるのも想像できます。わたしはむしろそういう新しい 情報から子供達を遠ざけるのは無理があると思うので,むしろ それに勝る強い社会規則のようなものをどうやって体や心に 埋め込むか…とかそういう話をしてくれたらいいのに…と 思います。まぁでも確かにゲームには悪いものもあり,小さい子供には なにを与えるかは考えた方がいいだろうなぁ…とは思います。 別にゲームに限らずTVや本もそうですが,子供がのめり込んで 面倒観なくていいから…って感じで安易に与えるのは どうかとは思いました。
まぁ…とはいえ, 反論だけ挙げてもつまらないので,比較的うなずけるところを 書きましたが, 基本的にはこの本に書かれてるのは「言いすぎ」だとは 思います:-p。
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