病気とは何か?
ここしばらく「病気って何?」って想いが頭に浮かんでます。 語りたいことがいくつかあるのですが,どうもまとまらずに いて,書いてませんでしたが,まとまらないまでも,現段階で ちょっとだけ書いておくことにします。よってまとまりませんが。
自分で何を書きたいのか,あまり明確ではないのですが…。おそらく がんという病気になって,がんというのが,病気としては特殊だなと 思うようになったこと。そして,がん治療についてはともかく,予防としての がんはいわゆる病気の予防とは,大きく異なるのだろうけど,それが 一般的には理解されてないな,と思うこと。がん自身が一般にうまく 理解されてないな,とかそういうこと。あと,医療訴訟とかそういう 話を聞いていて,病気で死ぬということってことにも,少し社会と 自分の考えが違うのではないか?ということ。それから最近メタボとかの 話でもありますが,何が病気かというのは,「政策」ではないか?と たぶんそういうことを書きたいのだと思います。
病気を辞書で調べると「肉体の生理的,あるいは精神の異常で, 不快や苦痛・悩みを感じ,通常の生活を営みにくくなる状態」みたいな ことが書いてあるのですが,苦痛とかはそうかと思うのですが, 「異常」というのは何をもって異常というのだろう,という気がします。 また,Wikipediaによる「病気」の項を見ると, やはり何が病気かはいろいろ議論があるようです。
ちょっと前に誰かが「病気で死ぬのは不幸」みたいなことを言っていたのですが, じゃぁ病気以外で死ぬって何で死ぬのか?と思うと,事故とか人為的な行為(殺人や 自殺)以外でなおかつ病気じゃないとすると「老衰」ってことなんだろうけど, そもそも老衰で死ぬ人って,少ないのではないか?とか思います。以前宮沢元総理が 亡くなった時に死因が「老衰」と出てましたが,珍しいなと思いましたし, 87歳で老衰ですか…とも思いました。100歳でなくなられる方も,心不全とか 呼吸不全とかで亡くなる場合が多いような気がするのですが,その場合は 病死となるのでしょうか?。心不全とか呼吸不全を病気とするなら, ほとんどの人は病気で死ぬのではないか?,そんな気がします。
病気ってなんだろう?と思うのはひとつは医療訴訟とかをみてると, どうも「病気は治るもの」と思っている人が多いのではないか?ということ。 wikipediaにも病気は「医療による改善が望ましい状態」とも書いて あるのですが,では治療法がないものは「病気」ではないのか?という 気がします。実際保険医療が受けられない,つまり標準治療がない病気だって あるのではないでしょうか?。不治の病で,苦痛緩和や延命治療があっても, 絶対に治らない病気もたくさんありますが,これらと老衰・老化とは どこが違うのだろう?とか思います。老化は治療できませんが,もし 治療方法が確立されたら病気扱いになるのでしょうか?。
がんというのはある程度進行するととても治りにくい病気ですが, それは,感染症とちがい,細胞分裂という生命活動の中で起こる 現象だからです。わたしの理解ではがんというのは細胞分裂の バグみたいなもので,細胞分裂が起こる限り,なる可能性は 誰にでもあります。でもその確率がどうやって上がるか?,また 発生したがん細胞を自分の免疫系が退治できるか出来ないか?は, がんリスクと呼ばれる多くのことの影響を受けるでしょうし,バグですから 肉体の経年変化(つまり老化)で発生しやすくなるのだと思います。 つまりがんの発生確率を0にするには生命活動を止めるということに なりますので不可能ですし,がん細胞を殺す抗がん剤が正常細胞にも 害があるのも,がん細胞と正常細胞が非常に近いものだからです。
そういう意味でいうとがんは自分の肉体の中にエラーが蓄積されたり, ハード的に疲弊してくると誰でも起きる可能性があるとおもいます。 実際がんの死亡率が日本でどんどん上がっているのは,ほかの病気で 死ぬことが減っているのと,長寿化が進んでいるからではないでしょうか?。 そういう意味で考えると,がんというのは,人間が死ぬようにあらかじめ プログラムされている自爆装置みたいなものなのかもしれません。 こういうことを書くとがんにかかっている人に顰蹙を買うとは思いますが, 自分自身ががんになったこともあり,遠慮なく書いておきます。 ただ誤解がないように書いておきますが,老齢でのがんはプログラムかも しれませんが,若いうちのがんはやはり異常であり,悲劇であるとも, 自分の身をもって実感しております。
がんリスクの話を書くと,発がん性があるとかいわれるものや, 行動とかストレスとかでがんの原因になるといわれているものはいくつか ありますし,また科学的におかしいと思われるような,まぁ, さぎみたいなものまでいろいろあります。でも,ピロリ菌が胃がんの 原因になる一方で食道がんの予防になるというように,がんリスクに 相反するものがあるのも,がんというのが生命活動の微妙なバランスの 上に成り立っているからでしょう。がんになる確率が高いと言われる たばこだって,100歳まで吸ってもならない人もいますが,やっぱり バグの発生確率の問題なので,ならない人もいるのだと思います。 また,発がん性物質を神経質に避けていても,なる場合も あります。
という風に神経質になってもしょうがないと思う反面,20年間の 生活習慣が,あるときいきなりがんの原因になる場合もあり,がんに なってから,気をつけてもすでに遅いと思うこともあります。わたしも 場合,あんなに酒を飲まなかったら,がんにならなかったかもなぁと 思うこともありますが,今酒を止めても体は元に戻りません。 そういう意味では,タバコみたいに,なんの役に立つのかわからないものは やっぱり止めたほうがいいと思うし,酒とかほかの刺激物も,大量に とるのは止めたほうがいいのではないか?という気がします。
…というようなことを,最近思ってました。 まとまらないのですがメモ代わりにおいておきます。